万博もテレビも
人気は“昔”!?
先日訪れた大阪・関西万博。正直、どんなものかと試しに行った感覚に近い。結論は、不親切な点が多すぎる。予約サイトが分かりにくい。行列の時間も表示されていないので、それもダメ。でも、2時間以上待って入ったイタリア館は良かった。目玉は本国から持ってきたミケランジェロの彫刻やダヴィンチの直筆。いにしえの巨匠たちの息吹を間近で感じられる。ところが、見ていてふと思った。万博のテーマって「いのち輝く未来社会」だよな…。過去の遺産が人気ってどうなのと。
同様なことが先月下旬、テレビ番組でも立て続けにあった。平成の時代に人気を集めた番組のリメークやリバイバルが続いたのだ。日テレ系では特番企画で「マジカル頭脳パワー!!」「THE 夜もヒッパレ」などをオンエア。フジ系では「世にも奇妙な物語35周年SP~伝説の名作 一夜限りの復活編~」として過去の名作を放送した。どれも高視聴率だったが、この傾向ってどう?とはいえ、50年後の未来でも、万博の目玉はいにしえの作品で、テレビも令和の番組をリバイバルしてたりするのかも。ああ歴史は繰り返される…。
文:岡内義人
読売テレビ「土曜はダメよ」「かんさい情報ネットten.」、ABCラジオ「征平・吉弥の土曜も全開」など番組構成や、テレビCMなどを手がける
関連キーワード