夏休みの図書館は親子であふれています。たくさんのパパたちもいて、書棚の前で子どもと一緒にしゃがみこんで絵本を探す姿を見るだけで、幸せのお裾分けをいただいた気分。「シーッ」と口に人差し指を当てたパパは、図書館でのマナーを教えています。

そんな中、「これ読んで」と絵本を差し出した男の子に、「もっといい本を選んできなさい」と厳しい一言を発したパパがいて周囲は凍りつきました。ねえ、いい本ってどんな本ですか?絵本は子どもたちを楽しませるためのものなのに、ベソをかかせてどうするの。「読後に何が得られるか」とか考えているのですか?

イクメンパパたちの間で読み聞かせがブーム。パパたちは「読み聞かせに向く絵本」や「上手な読み方」を学んでいるそうです。でも、子どもがいちばんかわいい時期に、膝に乗せて絵本を読む至福のひととき、楽しむ以外に何が必要だと?

子育ての期間中、私はとても熱心に読み聞かせを続けていたのですが、大きくなった息子たちが言うには、「悪いけれど、パパのおふざけの読み聞かせのほうが、抜群におもしろかった」のだと。


ところで、8月15日は終戦の日。戦争と平和について考えてみませんか。戦争体験者への取材から生まれた絵本『えがおを うしなった ひ』(作/あんどう さちこ、絵/柳深雪)を5人にプレゼントします(左上写真)。作者は元公立保育園長で戦争が風化しつつある昨今、「幼児にも理解できる戦争の話を」との思いから絵本制作を思いつき、共感した私が編集をお手伝いして実現した一冊です。

希望者はハガキに〒住所、氏名、年齢、電話番号、子育ての不満、パートナーへのグチ(パパならママに、ママならパパに)を明記し、〒640―8557(住所不要)和歌山リビング新聞社「なりっち」係まで。8月2日(水)必着。当選発表は発送をもって代えます。

名前なりきよ ようこ
プロフィル絵本編集者として勤務後、渡欧。帰国後フリーに。
保育所や小学校で読み聞かせを25年以上続けている。絵本creation(編集プロダクション)代表

子育て・教育

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