建材を極めておうちをコーデ②
無垢材? 複合材?
「フローリング」の選び方

素材で部屋全体の印象が大きく変わる

 住宅でよく使われる建材を建築のプロが解説! シリーズ2回目は、「フローリング」について。前回(11月1日号)に引き続き、「南方設計」(和歌山市十二番丁)の1級建築士・南方一晃さんに聞きました。

住宅の床材として多く用いられるフローリング。「フローリングは大きく分けて2種類。木を一枚板に加工した『無垢材』と、薄くスライスした木の層を重ね合わせた『複合材』があります」と、南方さんは説明します。

「無垢材の良さは、何といっても木が持つ本来の素材感」と南方さん。「塗装の組み合わせや素材の伸縮など、注意が必要な点もありますが、室内環境を快適に保つ空気感や調湿効果、心地よい肌触りは、自然素材ならでは。経年変化による味わい深い雰囲気も演出できます」とも。

樹種によっても特徴が異なります。「ヒノキやスギなどの針葉樹は、軽くて軟らかいのが特徴。足触りに暖かみがあります」。一方、ナラやクリ、ウオールナットなどの広葉樹は硬木で傷が付きにくく、耐久性が高い点が長所に挙げられます。「個人的におすすめするのはクリ。グレードのよいものは熱に強く、床暖房にも対応します」と(写真)。

フローリングのもう一種、複合材の特徴は扱いやすさ。「気温変化や経年劣化に強く、伸縮による寸法の狂いが少ないなど、無垢材の短所を補います」。価格の幅が広く、品質のばらつきが少ないのも長所です。「価格は多少上がりますが、自然素材と同じような質感を楽しめながら、手入れが楽な機能商品も用意されています」とも。

「床の張り替えは壁ほど簡単ではないので、フローリングの素材選びは慎重に」と南方さん。「樹種や木目で、足触りや部屋全体の印象も大きく変わります。木材の特徴を把握し、内装デザインや生活スタイル、予算のバランスを考えて、建材の選択を」と、最後に話していました。

クリ材の無垢フローリング。「コストも平均的です」と南方さん(写真提供=南方設計)


暮らそら

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