悩みや困り事を相談して

県内小・中学生に「子どもの人権SOSミニレター」配布

悩みや困り事を相談して

届いた手紙をじっくり読み込み
人権擁護委員らが一通ずつに返事

中は便せんと封筒になっていて、切手不要で送付できます。写真上と右は小学生用、写真下は中学生用

中は便せんと封筒になっていて、切手不要で送付できます。写真上と右は小学生用、写真下は中学生用

毎年10月から11月にかけ、小・中学生に「子どもの人権SOSミニレター」が配られているのを知っていますか。全国の法務局と地方法務局、人権擁護委員で組織する全国人権擁護委員連合会が、いじめや暴力など子どもたちの悩みや困り事の相談に応える活動として、全国の小・中学校を通じて配布しているもので、平成18年から実施されています。

このミニレターはA3判を二つ折りにした用紙で、便せんと封筒が一体になっています。封筒部分を切り取り、相談内容を書いた便せんを入れてポストに投函すると、最寄りの法務局や地方法務局に届きます(切手不要)。 送られてきた手紙は、子どもの人権に詳しい人権擁護委員や法務局職員が読み、希望する方法(手紙・電話)で、直接返事。深刻なケースは、学校や児童相談所などと協力し、問題解決を図っています。

心に寄り添い、子どもの人権を守る
12月4日〜10日は人権週間

金原徹雄さん

金原徹雄さん

今年も県内で8万6000枚余りが配布。これまで子どもたちから年間100通前後が送られてきています。返事は、和歌山県人権擁護委員連合会に所属する20人の子ども人権委員などが中心となって、一通ずつ手書きしています。

「ミニレターを書いて、ポストに入れようと踏み切ってくれた子の気持ちに応えたい。返事が届いたときに少しでも力づけられ、元気になればと思いながら書いています」と話すのは、子ども人権委員会委員長の金原徹雄さん。「たとえ4、5行の手紙でも、一行一行を読み込んで、そこに隠されている思いをくみ取っていきます」と。「SOSを発信できるルートは多い方がいい。親や先生にも言えない悩みを、他の大人に直接相談できることは子どもたちにとって大きな安心になると思います」と話します。

返事を書く人権擁護委員

返事を書く人権擁護委員

いじめや家庭内の虐待などが大きな社会問題となる中、悩み事を抱える子どもたちの心に寄り添い、子どもの人権を守る取り組みとして続けられているミニレター活動。12月4日〜10日は「人権週間」です。この機会に、子どもの人権擁護について考えてみませんか。

問い合わせ 和歌山地方法務局人権擁護課
電話 073(422)5131

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