木造住宅の耐震性を調査 屋根が重くなるほど、耐震性が低下

新耐震基準以降、軽い屋根が増加
屋根の重い住宅は地震に弱いといわれていますが、本当でしょうか。今回は、屋根の重さと耐震性について触れてみます。

日本木造住宅耐震補強事業者協同組合が、今年8月に発表した「木耐協調査データ」で、建築年を5年ごとに区切り、屋根の重さ別の割合と耐震性の変化をまとめました。

対象は、平成18年4月1日~28年6月30日に同組合で耐震診断を実施した人のうち、耐震診断結果の詳細が把握できている2万4486棟で、昭和25年から平成12年5月までに着工された2階建て以下の木造在来工法。

築年数別でみた屋根の重さは、新耐震基準が施行された昭和56年以降、軽い屋根の割合が増加。51年~55年(4937戸)で約26%だったのが、平成8年~12年(2100戸)は約67%まで増えています。

調査対象となった住宅の屋根の重さと評点(耐震性)の関係(耐震診断の評点は、数値が高いほど、耐震性が高い)は、「軽い」(8563戸)の平均評点が約0・7、「重い」(1万2480戸)が約0・5、「非常に重い」(3443戸)が0・4で、重くなるにつれ、平均評点が低くなっていました(屋根の重量はグラフ内の注釈を参照)。

また、建築の年代と屋根の重さ別の平均評点を見ても、同様の結果が見られました(グラフ参照)。同組合は「屋根が重い住宅に住んでいる人は、耐震診断を行い、耐震性を確認する必要性がより高いといえます」としています。

20161022housing

ハウジング

 

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

おすすめ記事

  1. リビング和歌山2025年8月9日号「語り継ぐ体験、記録で伝える 戦後80年、未来へ残す記憶」
     1945(昭和20)年8月15日の終戦から、今年で80年を迎えます。戦争を直接体験した人々が少な…
  2. リビング和歌山2025年8月2日号「専門店が続々登場、美と健康をサポートするスーパーフード ブーム再燃!アサイーボウル」
      まだまだ暑さが続く今年の夏。涼しく冷んやりと、そして健康に乗り切るためにアサイーボウルはいかが…
  3. リビング和歌山2025年7月26日号「進化する「北ぶらくり丁」」
     レトロな雰囲気のなかに、遊び心と新しさが交錯する北ぶらくり丁が活気にあふれています。アーケードの…
  4. リビング和歌山2025年7月19日号「駅舎物語」
     和歌山県内にある約130の駅の中から、鉄道を利用して訪れてほしい駅をピックアップして紹介します。…
  5. リビング和歌山2025年7月12日号「参加者募集!リビング特別体験イベント夏休み! 親子で工場見学」
     もうすぐ夏休み。親子で工場見学に出かけませんか。地元和歌山にゆかりのある産業やものづくりを知り、…
リビングカルチャー倶楽部
夢いっぱい保育園

お知らせ

  1. 2025/8/7

    2025年8月9日号
  2. 2025/7/31

    2025年8月2日号
  3. 2025/7/24

    2025年7月26日号
  4. 2025/7/17

    2025年7月19日号
  5. 2025/7/10

    2025年7月12日号
一覧

アーカイブ一覧

ページ上部へ戻る