毎日生き生き健康通信vol.60
正月は餅の窒息事故に注意!
高齢者は飲み込む力が低下

餅を詰まらせたときは救急車を呼んで

 お正月には、雑煮や、ぜんざいなど、いつもと比べて餅を食べる機会が多くあります。そのため、1月は餅を喉に詰まらせて亡くなる人が多く、特に三が日に集中します。65歳以上の高齢者や小さい子どもは、飲み込む力が弱いので、窒息事故に注意が必要です。

餅が原因の窒息事故は、特に高齢者で多く、東京都だけで5年間に約450人が救急搬送されていて、全国でも1年間に約300人が死亡しています。1月だけで全体の約40%を占め、そのうちの20%が三が日に報告されています。
餅を食べるときは、飲み込みやすいように小さく一口サイズに切って、食べやすい大きさにしてから口へ入れましょう。また、いきなり飲み込まずに、少しずつかんで飲み込み、喉に詰まらせないように予防することが大切です。焼いた餅を食べるときは、先にお茶などを飲んで喉を潤すと、飲み込みやすくなります。姿勢が悪いと詰まりやすくなるので注意を。

目の前で、家族が餅を詰まらせたとき、まずは救急車を呼びましょう。待っている間、背中をたたいて吐き出させる“背部叩打(こうだ)法”で応急処置を行います。患者の体を丸めて、下向きの姿勢にし、肩甲骨あたりをたたくことで、喉に詰まった餅を吐き出させます。背部叩打法で改善しない場合、背後から患者を抱え、みぞおちに握り拳を当てて突き上げる“ハイムリッヒ法(腹部突き上げ法)”もありますが、妊婦や乳児は危険なのでやめてください。救急車を要請したとき、救急隊員が電話口で応急処置を指示してくれる場合もあります。掃除機で吸い込んだり、口に手を入れたりする方法は、反対に押し込んでしまう可能性があるので、推奨されていません。救急車の要請をためらう場合や、判断に迷ったときは、#7119へ連絡すると、対応を教えてくれます。年末年始を健やかにお過ごしください。
(辻本直貴)

店舗名和歌山駅前つじもと内科・呼吸器内科アレルギー科
電話番号073-476-5676
Webサイトhttps://wakayama-naika.com/
住所〒640-8341 和歌山市黒田95-5
診療時間(月・火・木・金)9:00-13:00 15:00-18:00
※水曜日・土曜日9:00-13:00

みんなの健康

関連キーワード

 

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

おすすめ記事

  1. リビング和歌山2025年7月19日号「駅舎物語」
     和歌山県内にある約130の駅の中から、鉄道を利用して訪れてほしい駅をピックアップして紹介します。…
  2. リビング和歌山2025年7月12日号「参加者募集!リビング特別体験イベント夏休み! 親子で工場見学」
     もうすぐ夏休み。親子で工場見学に出かけませんか。地元和歌山にゆかりのある産業やものづくりを知り、…
  3. リビング和歌山2025年7月5日号「和歌山県の手仕事を訪ねて 民藝100年の今を生きる 暮らしの中の道具に宿る「美」 」
     1925(大正14)年、思想家・柳宗悦(むねよし)が、「民衆的工藝」を略し、「民藝」と主唱。暮ら…
  4. リビング和歌山2025年6月28日号「片男波に出現!関西最大級のビッグスライダー海上アスレチック AQua LooP 」
     夏休みまであとわずか。今年は片男波海水浴場に巨大な海上アスレチック「AQua LooP」が誕生し…
  5. リビング和歌山2025年6月21日号「今さら聞けない 給与明細のミカタ!」
     給与明細を毎月しっかり確認していますか? 給与明細には多くの情報が詰まっていて、ポイントを押さえ…
リビングカルチャー倶楽部
夢いっぱい保育園

お知らせ

  1. 2025/7/17

    2025年7月19日号
  2. 2025/7/10

    2025年7月12日号
  3. 2025/7/3

    2025年7月5日号
  4. 2025/6/26

    2025年6月28日号
  5. 2025/6/19

    2025年6月21日号
一覧

アーカイブ一覧

ページ上部へ戻る