毎日生き生き健康通信vol.68
夏の疲れが出る頃です 胃腸のトラブルはありませんか
- 2025/8/28
- みんなの健康
- 内科の先生に聞きました!(毎日生き生き健康通信)
自律神経の乱れが引き起こす不調も
「食欲がなくなる」「胃が重い」「下痢が続く」…などの胃腸トラブルが、夏には多くなります。
冷たいものばかりを食べたり、飲んだり、さっぱりとした麺類が多くなるなど食事が偏りがちになることや、室内で過ごすことが多くて運動不足になり、暑さで睡眠が不安定で生活習慣が乱れることなどが影響すると考えられます。また、今年の夏は暑さが特段に厳しくて、ずっと冷房が効いた所で過ごすと、慢性的に体が冷えてしまっていることがあります。冷たいものばかりを食べて胃腸の動きが鈍くなっているところに、さらに体が冷えてしまうことで、胃腸に不調が出ることも考えられます。
胃腸の動きを管理しているのは、自律神経です。屋外は異常な暑さ、部屋に入ると冷房で冷える、このような急激な温度差は、自律神経に良くない影響を与えます。
こうしたことから、夏場の胃腸の不調は、食事が偏ったり、生活習慣が不規則になることによる直接的な影響と、自律神経の働きが影響している場合があります。
中には、自律神経の乱れにより「過敏性腸症候群」や「機能性ディスペプシア」が悪化することもあります。どちらの病気も、特に胃腸に異常があるわけではないのに、不調が生じる病気です。
過敏性腸症候群は、「下痢型」と「便秘型」があり、ストレスや不安などの精神的な要因が自律神経に働きかけて腸の動きに影響を与えます。
機能性ディスペプシアは、胃もたれや胸やけなどの症状が出る、いわば現代病ともいわれる病気で、ストレスや胃酸過多などが原因だとされていますが、特定されていません。
胃腸の調子が悪くて、夏バテだと思っていても、実は病気が隠れていることも考えられるので、症状が長引く場合は、病院で胃腸を検査してみることをおすすめします。
夏の疲れによる胃腸の不調には、冷たいものばかりではなく、少し温かくて、刺激の少ない胃にやさしい消化が良いものを食べるようにしましょう。また、夜の入浴時もシャワーで済ませがちですが、湯船につかってゆっくりリラックスしたり、無理がない範囲でウオーキングをしてみたり、ストレッチをするなど、体を動かすことも意識しましょう。規則的な食生活が、自律神経を安定させます。
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