治療の最前線! 専門医に聞くvol.12
女性に多い足のむくみ
下肢静脈瘤は重症化する場合も

女性に多い「下肢静脈瘤」は足の血管(静脈)の病気。血液を下から上に戻す弁が壊れ、血液がたまってしまって、足がむくんでだるくなったり、こむら返りなどが頻繁に起きたりします。

特に命にかかわるような病気ではないので放置しがちですが、重症化すると「うっ滞性皮膚炎」となり、皮膚に潰瘍ができてしまって治療が難しくなることもあります。下肢静脈瘤によるむくみで皮膚にストレスがかかって炎症が起こるのですが、その原因が下肢静脈瘤だと分からず、塗り薬などを続けても皮膚炎が治まらないというケースもあります。原因である下肢静脈瘤の治療をしなければ、この皮膚炎も改善しません。足首の内側に多く、初期症状は皮膚が茶色に変色したり、かゆみなど。気になる人は早めに心臓血管外科を受診しましょう。

下肢静脈瘤の治療は、悪くなった血管を閉じたり、切り取ったりする手術がスタンダードだと思われがちですが、軽症なら弾性ソックスを用いる圧迫療法を行います。弾性ソックスはその人にサイズがぴったり合っていることが重要で、当院では「弾性ストッキングコンダクター」の資格を持つ看護師が採寸します。

手術は、細い管(カテーテル)を悪くなった血管の中に入れ、その中を焼く「血管内焼灼(しゃく)術」が主流となっています。傷口が少なく、日帰りでできます。さらに当院では、皮膚に潰瘍などができてしまった患者さんには、傷がない皮膚から内視鏡カメラを挿入し、異常な血管を切り取る手術も行います。

中西靖佳医師

中西靖佳医師

(済生会和歌山病院心臓血管外科医師・中西靖佳)

みんなの健康

関連キーワード

 

交通安全キャンペーン2026 入賞作品発表

交通安全キャンペーン2026 入賞作品発表

おすすめ記事

  1. リビング和歌山2026年3月28日号「和歌山市の市立中学校 新制服今春から着用スタート!」
     和歌山市では4月から、市立中学校で共通デザインの新制服が導入されます。長年親しまれてきたつめ襟の…
  2. リビング和歌山2026年3月21日号「あっ!見~つけた!! 地元農家のポツンと直売所」
     市街地から郊外へ車を走らせると、ふと現れる野菜の直売所。新鮮な農産物が無造作に並べられ、うれしい…
  3. リビング和歌山2026年3月14日号「和歌の浦の魅力を深める体験 和歌に親しむ「言の葉ふだ」」
     風光明媚(めいび)な和歌山市和歌の浦は、いにしえの歌人から“和歌の聖地”として愛されてきた場所で…
  4. リビング和歌山2026年3月7日号「和歌山県の手仕事を訪ねて 竹と土、受け継がれる技 国内唯一、黒竹の産業を守る」
    古くから暮らしの道具や建築の材料として生かされてきた黒竹と、土の壁を仕上げる左官の技。自然素材と向…
  5. リビング和歌山2026年2月28日号「和歌山一番星AWARD 認定商品決定!」
     県内で製造される優れた商品を厳選し、認定・推奨する制度「和歌山一番星アワード」が実施され、グラン…
リビングカルチャー倶楽部
夢いっぱい保育園

お知らせ

  1. 2026/3/26

    2026年3月28日号
  2. 2026/3/19

    2026年3月21日号
  3. 2026/3/12

    2026年3月14日号
  4. 2026/3/5

    2026年3月7日号
  5. 2026/2/26

    2026年2月28日号
一覧

アーカイブ一覧

ページ上部へ戻る