褒める子育てより 認める子育てで子どもの自信が育つ

 「褒める子育て」。最近よく聞きますね。子どもは褒めて育てよう、と聞いたことがあるお母さんも多いでしょう。怒られてばかりの子どもは萎縮し、大人の顔色をうかがうようになります。自分で考え、結果を恐れずにチャレンジする子になるには、やはり怒るより褒めた方が良いと思うかもしれません。

 実は、子どもを褒めるときのNGワードがあります。それは「えらいね」「すごいね」「さすがだね」。えらい、すごいと言われ続けた子どもは、すごくないと褒められないと思って大きなプレッシャーを抱えます。すると、結果として失敗するかもしれないこと、正解が分からないことにはチャレンジしないという選択をするようになります。

 自由にのびのびチャレンジできる子にするためには、がんばった経過を伝えてあげてください。ピアノを上手に弾けてえらいね、ではなく「何度も練習していたね」。良い点をとって賢いね、ではなく、「書き取りをがんばってたからね」と、お母さんが見た子どものがんばりを伝えるのが大事。

 そのとき、「えらいね、すごいね」と褒める必要はありません。それよりもお母さんが見ていた経過を口にするだけで、子どもはお母さんが見ていてくれた、分かってくれたと安心します。安心できれば、子どもはどんどん自分で考え行動し始めます。そうして経験することこそが、子どもの自信の源。ぜひ、経過を認める言葉で子どもの自信を育て、自主性とチャレンジ精神を育みましょう。

著者

むらたますみ
キッズコーチングマネジャー

監修竹内エリカ
幼児教育者、日本キッズコーチング協会理事長

子育て・教育

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