風災や水災に対応する商品も 火災保険は補償内容を検討

想定外も考え、比較検討がおすすめ

「西日本豪雨で被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます」と話す西本さん

西日本豪雨では、河川の氾濫による浸水など、各地で大きな被害が発生しました。想定外の自然災害が起こる昨今、損害保険の加入の重要性が高まっています。数多くの商品が取り扱われていますが、これから家を建てる場合、どんな点に注意して保険を選択すればいいのでしょうか?保険代理店「サウスコア」(和歌山市和歌浦東)の西本誠さん(写真)に聞きました。

「損害保険のうち、住宅については火災保険と地震保険があります。火災と風災は多くの保険会社で基本の補償プランとなっていますが、水災、盗難・水漏れ、破損・汚損などの損害を補償するプランもあり、損害・被害要件が当てはまれば損害の程度に合わせて保険金が支払われます」と説明。保険プランを選ぶ際のポイントとして「西日本豪雨では“何十年も住んでいて初めて”といった声がありましたよね。河川の氾濫が起こる可能性など、地域や立地条件に合わせ、想定外の事態も考えながら選びましょう」とアドバイスします。

地震保険に関しては、火災保険に加入していなければ入ることができません。損害保険料率算定機構の調査によると、和歌山県の付帯率は2016年度で61%。南海トラフ地震の発生確率が引き上げられる中、まだまだ付帯率は高くはありません。

西本さんは「地震保険(居住用)の対象は建物と家財です。地震保険は地震・噴火またはこれらに
よる津波を原因とする火災・損壊・埋没、流失による損害を補償とします。国の保険なので各社で保険料が同額です。火災保険の保険金額の30~50%の範囲でしか入れませんが、保険会社によって最大50%まで上乗せして100%補償できるプランも登場しています」と解説。支払い方は、全損(100%)、大半損(60%)、小半損(30%)、一部損(5%)の4種類に分類されていて、「地震保険だけでは元通りの住宅を再建するのは難しいことも。あくまで生活を守るための保険と考えましょう」と話します。

その上で「保険は特約など、細かな部分まで比較検討して選ぶことが大切です。気になることは保険代理店で確認を」とアドバイスしています。

ハウジング

 

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

おすすめ記事

  1. リビング和歌山2025年11月8日号「「もしもノート」を活用して 始めてみよう“人生会議”」
     11月30日は、「人生会議の日」。厚生労働省により定められたものですが、“人生会議”って何? 今…
  2. リビング和歌山2025年11月1日号「深まる秋 お出かけも夜長も カフェでわたし時間」
     ぐっと気温が下がり、秋が一気に深まりました。山々が色づき始め、そろそろ届く紅葉の便りにお出かけ気…
  3. リビング和歌山2025年10月25日号「話題を呼ぶNew Spot 県内初! 「ハンズ」オープン」
     10月15日、近鉄百貨店和歌山店に和歌山県初の「ハンズ」がオープン。さっそく話題を集めています。…
  4. リビング和歌山2025年10月18日号「ワークスタイル -これからの“働く”を考える- 今日も社会を動かす場所で」
     近年、警備の仕事で女性の活躍が目立つようになり、女性警備員が全体の7・3%を占めるまでに増えてい…
  5. リビング和歌山2025年10月11日号「勝手にリビングノーベル食文化賞」
     各分野で人類に対して多大な貢献をした人物に贈られる「ノーベル賞」。食欲の秋を迎えた今週は、食の道…
リビングカルチャー倶楽部
夢いっぱい保育園

お知らせ

  1. 2025/11/6

    2025年11月8日号
  2. 2025/10/30

    2025年11月1日号
  3. 2025/10/23

    2025年10月25日号
  4. 2025/10/16

    2025年10月18日号
  5. 2025/10/9

    2025年10月11日号
一覧

アーカイブ一覧

ページ上部へ戻る