10連休のお出掛けまでに エコドライブを習慣化
- 2019/4/4
 - フロント特集
 
 皆さん、車の運転に自信はありますか? 改元に伴い、今年のゴールデンウイークは10連休になる人も少なくなく、遠出はしなくても、お出掛けの機会が増え、交通量が増加することが予測されます。運転に慣れている人も不慣れな人も、「エコドライブ」で安全かつ、地球環境とお財布にやさしい運転を。
少し意識して運転するだけで
 10~20%燃費が改善、事故防止にも
「エコロジー(環境)とエコノミー(節約)の性格を併せ持つ『エコカー』への関心が高まり、自動車メーカーは燃費性能技術でしのぎを削っていますが、その機能を最大限に発揮するためには、運転操作も重要です」。「エコドライブ」の実技講習会を開催しているJAF和歌山支部(和歌山市小雑賀)推進課長の為廣光章さんはこう説明します。
「エコドライブ」とは、環境に配慮した車の運転方法のことで、為廣さんは、「アイドリングをしない、急ハンドルを切らない、空吹かしをしない、無理な追い越しをしない、スムーズに加速・減速するなど、少し意識して運転するだけで、燃料消費が10~20%改善できます」と言います。
「エコドライブ」は、もともとは地球温暖化に大きな影響を与える二酸化炭素の排出量を減らすという側面から、2003年に警察庁、経済産業省、国土交通省、環境省で「エコドライブ普及連絡会」を発足させて、推奨されてきました。
「08年以降、ガソリン価格が高騰、高止まりする中、『燃費改善=節約』という要素も加わり、さらに、周囲に配慮したやさしい運転が交通事故の未然防止になるので、ぜひとも“エコ運転術”を身に付けてほしい」と為廣さん。
これであなたもエコドラバー
心がけとやさしさで燃費が向上
 意識して続けることで、技術を習得

アドバイザーは、JAF和歌山支部の為廣光章さん
地球環境にもお財布にもやさしく、なおかつ安全運転にもつながる「エコドライブ」と聞けば、実践しない手はないでしょ!!「エコドライバー」になるために為廣さんにアドバイスしてもらいます。
「『エコドライブ』に何も特別な技術は必要ありません。日ごろの運転に、ほんのちょっとした心がけとやさしさがあれば、誰でもすぐに『エコドライバー』になれますよ」と為廣さんは話します。
ところで皆さん、愛車の燃費は知っていますか?「そもそものところですよね。1リットルの燃料で何キロメートル走れるかを数値で表したのが燃料消費率。今の時代、車を購入する際の一つの選択基準にもなっていますが、カタログに掲載されている燃費は、平坦でまっすぐな道を渋滞のない状態で、エアコンやライトを使わずに走行した数値。実走行燃費とは異なります」と指摘します。
まずは、実燃費を把握するところから始めましょう。続いて、運転には直接関係しない「エアコンの適温設定」「不要な荷物は積まない」といった環境整備。そこまでできたら、次は運転技術の見直し。左の「今日から実践! エコドライブ術」の4~7を参照しながら、自分の運転を振り返って。「車は発進、巡航、減速、停止の4パターンを繰り返しながら走行します(図1参照)。パターンごとに燃費向上に効果的な運転術がありますが、燃料を最も消費するのは発進時、続いて巡航時というのを頭に入れ、急発進を避け、加減速の少ない運転に努めてください(図2参照)」と為廣さん。

最後に、忘れずにやってほしいのが、「タイヤの空気圧のチェック」。「まちなかで空気が減った状態で走行している車をよく見かけます。特に連休中に長距離移動する人は、安全のためにも必ず確認してください。最近のタイヤは、パンクをしても急激に空気が抜けにくくなっています。適正値に合わせても1本だけすぐに減るようなことがあればタイヤ点検を」と。
どうですか、 「エコドライバー」になれそうですか?今日やって明日に結果が出るものではないので、燃費という数値に現れるまで、意識して続けてみてください。そのころには「エコドライブ術」がすっかりに身に付いています。
					
					
エコドライブ効果を実感するためにも、自分の車の燃費を把握して。最近の乗用車はメーターに燃費が表示されます。もし、ついていない場合は「満タン法」で計算を。ガソリンを満タンにしてトリップメーターをゼロに戻し走行。次の給油時に、走行距離を給油量で割ると燃費が分かります
車のエアコン(A/C)は車内を冷却・除湿する機能。車内を暖めたいときはエアコンスイッチをオフに。エアコンをONにしているときは、「外気導入」より「内気循環」にする方が効率的です
車が重くなればなるほど加速時にかかる抵抗が大きくなるため、燃料を消費します。同様に、空気抵抗も燃料消費を左右するので、使っていないルーフボックスは取り外しましょう。高速道路走行時は窓を閉めて「外気導入」にするなどの工夫も
市街地では走行中に消費する燃料の約4割は発進時に使われます。一呼吸をおいて穏やかにアクセルを踏んで発進(最初の5秒で、時速20kmが目安 ※後続車がある場合や右・左折時は迷惑にならない程度に)
加減速の繰り返しは燃料消費増加の要因。車間距離にゆとりを持ち、信号や先行車の動き、駐車車両など、先の状況をよく見ることで、無駄な加減速が抑えられます。一定の速度で走ることを心がけましょう
待ち合わせや荷物の積み下ろしなど駐停車の際は、エンジンを止めましょう(真夏など熱中症が心配される場合は配慮が必要です)。現在の乗用車では、基本的に暖機運転は不要です
タイヤの空気は時間が経つと自然と抜けていきます。1カ月に一度はチェック! セルフサービスのガソリンスタンドにも空気入れが設置されています。空気圧の適正値は、運転席ドア開口部の下部分にある表示ラベル「車両指定空気圧」で確認を
	
	
	
	
	







