思いがけないやけど 予防ととっさの手当て

20151107f04
寒くなるこれからの季節、リビングルームではストーブを使用、食卓では鍋料理の登場回数が増え、思いがけず“やけど”してしまうことも。注意することや対処法について専門医に聞きました。

Q 病院でやけどの治療をする人は多いの?

A 乳幼児と高齢者に多いです。勤労世代は、日常生活で治療が必要なほどのやけどは少なく、労災によるものが多いですね。

Q 子どものやけどで注意することは。

A 炊飯器や電気ポットの蒸気に興味を持って手をかざしたり、カップ麺、みそ汁、コーヒーなどを誤ってかぶったり、ホットプレートをついつい触ってしまったり…、というケースが多いです。子どもの皮膚はとても薄いので、低い温度でも水ぶくれができやすく、皮膚の深部まで到達すると治りにくくなります。

Q 高齢者のやけどの特徴は。

A ガス火や仏壇のロウソクの火が着衣に燃え移ったり、足元がふらついてストーブややかんの湯でやけどすることもあり、家族の見守りや消し忘れ防止機能を活用するなどの工夫が必要です。

Q やけどはどう手当てすればいいですか。

A 30分以上流水に当てるか、氷水の入った袋などを患部に当て続けます。水膨れができても、つぶさないこと。もし、つぶれたら皮をめくらず皮膚科か形成外科に相談しましょう。特に子どもの手の場合、再生する時に皮膚が縮んで、指が伸びにくくなることがあるので、早めに受診しましょう。やけど痕は日焼けによる色素沈着が起こりやすいので、気になる人は予防してください。

取材協力 日本赤十字社和歌山医療センター形成外科部
ホームページ http://www2.kankyo.ne.jp/nisseki-w/

※次回は12月5日号掲載

コーナー

関連キーワード

 

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

おすすめ記事

  1. リビング和歌山2025年12月20日号「寒い日のお楽しみ せいろ蒸し日和」
     寒い季節にぴったりのせいろ蒸し料理。ベジフル料理研究家・井上宣子さんによる考案、和歌山の食材を取…
  2. リビング和歌山2025年12月13日号「進化した往年の玩具、コレクションの極み 大人が夢中!「キダルトトイ」の世界」
     ちまたのおもちゃ屋さんはクリスマス商戦でかき入れ時。しかし実は今、“玩具市場”をけん引しているの…
  3. リビング和歌山2025年12月6日号「和歌山市内の5つの社寺を参拝 御朱印にときめく小旅へ」
     和歌山市内の5社寺を訪れて御朱印を集める「紀州神仏霊場巡り」が来年4月末まで行われています。全て…
  4. リビング和歌山2025年11月29日号「新たな視点で魅力を発掘し、情報を発信 岩出市地域おこし協力隊着任」
     JR岩出駅前に観光案内所の整備を進めている岩出市。市が初めて募集した地域おこし協力隊も着任し、“…
  5. リビング和歌山2025年11月22日号「昨年よりさらに進化!冬の街を彩る130万の光 KEYAKI Light Parade」
     今年も、けやき大通りがキラキラとした光と笑顔に包まれる季節がやってきます。今年で3年目となる冬の…
リビングカルチャー倶楽部
夢いっぱい保育園

お知らせ

  1. 2025/12/18

    2025年12月20日号
  2. 2025/12/11

    2025年12月13日号
  3. 2025/12/4

    2025年12月6日号
  4. 2025/11/27

    2025年11月29日号
  5. 2025/11/20

    2025年11月22日号
一覧

アーカイブ一覧

ページ上部へ戻る