「転ばないで」で 転ぶ確率がアップ! 創意工夫を引き出す話し方

 

 小さな子どもがすることを見ていると、思わず止めたくなるような、危なっかしい場面に出くわすことがありますね。おぼつかない足で走り出すなんてことはしょっちゅう。お母さんはそのたびに「走らないで」「転ばないで!」と大忙し。子どものために止めているのに、何度言っても、やっぱり走るのをやめてくれません。そんなふうに困っているお母さんも多いことでしょう。ですが、一生懸命に言っているその言葉、子どもに伝わっていないかもしれません。

 ここで、お母さんに心理学で有名なお願いをしてみます。「ピンクの象を想像しないでください」。どうでしょう? お願いとは裏腹に、ピンクの象を想像したのではないでしょうか。人間の脳は、本来、否定語を理解するようには作られていません。「転ばないで!」と言われ、真っ先に子どもの頭に浮かぶのは「転ぶ」イメージなのです。転ぶ確率をなんと50%も上げてしまいます。子どもに伝えたい言葉は、ぜひ肯定文で話してください。「転ばないで!」ではなく「足元に気をつけてね」「歩いてね」などです。してほしくない行動をとがめるのではなく、してほしい行動を伝えるだけで大丈夫なのです。

 とはいえ、子どもが成長するには小さな失敗は必要です。取り返しのつかない大きな失敗を防ぐためにも、成長の糧になる小さな失敗はたくさんさせてあげましょう。そしてどうしても伝えたいことは肯定文で。子どもは失敗を繰り返しながら創意工夫し、工夫する力を育てることでしょう。

著者むらたますみ
キッズコーチングシニアトレーナー
監修竹内エリカ
幼児教育者、日本キッズコーチング協会理事長

子育て・教育

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