水辺で食や文化を楽しめる施設に
秋オープン目指す「帝国座テラス」
すでにテナントに出店の申し込みも

和歌山を代表する魅力ある場所に

「帝国座テラス」のイメージスケッチ

 和歌山市の東ぶらくり丁、以前は映画館「帝国座」があった場所に、新たな複合商業施設「帝国座テラス」が、この秋に誕生。11月の開業を目指し、建設が進んでいます。

開発を手掛けるのは、ビルメンテナンスや不動産事業を展開する「南北」(同市関戸)。映画館の閉館後、建物はライブハウスやクライミングジムなどに活用されていましたが、老朽化により2023年に解体。川沿いの水辺の環境を生かし、地域活性の起爆剤になるような施設にと、同社が「帝国座テラス」の開発を計画しました。

「福岡や大阪、名古屋などの都市では、川や中洲などの水辺を活用したまちづくりが進んでいて、にぎわいがある中でも落ち着きがあって、気持ち良い空間が広がっています。和歌山でも同じような場所づくりがしたいと、これまでも水辺にこだわって和歌浦の海を望む場所や市堀川沿いにマンションを建ててきました」と、南北の代表取締役社長・樫畑友洋さん。「かつては映画館があって文化や娯楽の発信地だった場所に、和歌山を代表するような魅力的な施設をつくり、再び人が集まる拠点となれば」と話します。

元の映画館の建物が撤去された敷地は内川に面して開かれ、河川敷には和歌山県が水際の憩いの場となる親水施設を整備。「帝国座テラス」は、この親水施設につながるように設計されているのが特徴で、川に面した西側にはオープンデッキを配置。飲食スペースとして活用されるほか、デッキから川沿いへ行き来することもできます。

「帝国座テラス」は、木造平屋建て(敷地面積613・92平方メートル)。真ん中に路地のような通路を設け、川沿いの西側に5区画、東側3区画のテナントスペースにより構成されています。

テナント区画は、西側を飲食店に限定し、東側には美容系サービスも対象に含め、現在、同社が出店者を募集中。すでに中東料理とワインのお店、クラフトビール直営店の2店舗が出店を決めており、その他の6区画で希望事業者向けにコンセプトや施設の説明会などを開いています。

「かつてのにぎわいはありませんが、周辺には人気を誇る老舗お茶屋さんがあったり、商店街のアーケードには、カフェや飲食店など新しいお店がオープンする動きもあります。点在する魅力あるスポットをつなぎ、このエリアの核となる施設を目指します」と、樫畑社長は話しています。

模型を手に話す樫畑社長と(左)、同社開発室長の山畑年広さん

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