和歌の浦の魅力を深める体験
和歌に親しむ「言の葉ふだ」

リビング和歌山2026年3月14日号「和歌の浦の魅力を深める体験 和歌に親しむ「言の葉ふだ」」

 風光明媚(めいび)な和歌山市和歌の浦は、いにしえの歌人から“和歌の聖地”として愛されてきた場所です。この“和歌”に親しんでもらおうと、新たなアイテム「言の葉ふだ」が誕生しました。

人をひきつけてきた和歌の浦の魅力
これからも多くの人に伝えていく

玉津島神社の権禰宜(ごんねぎ)の遠北(あちきた)喜美代さんと、巫女の坂本麻衣子さん。同神社で始まった和歌体験では、作った和歌を奉納します。「和歌の聖地の本場で体験してみてください」と呼びかけます

 1300年以上前の奈良時代、聖武天皇が訪れ、その美しい景観を守るよう詔(みことのり)を発したと伝わる和歌山市和歌の浦。このことをきっかけに和歌の浦は多くの皇族や貴人、歌人にとって憧れの地となり、たくさんの歌や物語に取り上げられる“和歌の聖地”となりました。

その和歌の浦にある 玉津島神社(和歌山市和歌浦中) で、今、新しい和歌文化の体験が始まっています。万葉の言葉を組み合わせ、和歌に気軽に触れることができる 「こころのたね~言の葉ふだ」 を使った体験プログラムです。

「言の葉ふだ」 を作成し、プログラムを企画したのは、和歌の浦の魅力を掘り起こし、県内外へ広める事業を展開している会社「つくも」(本社=和歌山市神前)。和歌や万葉文化を伝える活動もしています。

「言の葉ふだ」は、5・7・5・7・7の音からなる和歌(短歌)を簡単に作ることができるアイテム。手のひらサイズの四角い札で「五」と「七」の2種類(写真)。

「五」の札から2枚、「七」の札から3枚、まずは選んでみて5・7・5・7・7の形に言葉を当てはめてみます

あたたかみある“やまと言葉”に触れ
簡単に和歌を作って親しめる

 「五」の札は60枚、それぞれに5音の言葉が書かれ、「七」は49枚で7音の言葉が書かれています。「五」から2枚、「七」から3枚を選んで、言葉を並べると5・7・5・7・7の歌に。札の裏には言葉の意味が書かれており、意味や言葉の並びを考え、札を選び直すなどして言葉の組み合わせを楽しみながら、和歌を作ることができます。

つくも代表取締役社長の野口千惠さんは、「和歌といえば万葉集や古今和歌集が有名ですが、知識がある人には親しみがあっても、なかなか一般には広がっていません。誰でも気軽に和歌の世界を体験できるようにと考えたのが、言の葉ふだです。和歌を“知る”ものから、“体験する”文化へと変えていきたい」と話します。

札に書かれているのは、万葉集の和歌にある言葉。和歌の浦の万葉研究の第一人者である近畿大学名誉教授の村瀬憲夫さんが万葉言葉の選定に協力しました(写真)。

近畿大学名誉教授村瀬憲夫さん

「今から1300年ほど前に歌われていた歌を集めた『万葉集』は決して難解なものではありません。現代の私たちにも分かりやすい、素朴でぬくもりのある言葉で歌われています。そんな言葉を意識して、また、和歌山で詠まれたものを中心に選びました」と話します。

さらに現代語も交えて札が構成されているので、作った和歌は親しみやすく感じられます。「言の葉ふだを手にして、歌って堅苦しくなくて、気軽に作れるんだと実感してもらえるといいですね」と、村瀬さん。

同社は、子どもたちがもっと和歌を身近に感じられるように、小学校の活動に「言の葉ふだ」を使ったプログラムを導入してもらえるよう、各自治体に提案していく予定。また、玉津島神社(和歌山市和歌浦中)では「言の葉ふだを使って和歌文化体験」がスタート。リビング和歌山の読者向け特別イベントも企画。詳しくは次項で紹介します!

「言の葉ふだ」を使って和歌を作る体験をする楠見小学校の児童たち

言の葉をつむいで万葉の歌人になる

和歌の聖地・和歌の浦
玉津島神社で体験プログラム

作った和歌を奉納してもらいます(写真は団体向けのプログラムの奉納シーン)

 「言の葉ふだ」を使った新たな和歌の浦の観光プログラムが誕生。3月からスタートしています。プログラム名は「言の葉ふだを使って和歌文化体験」。小学4年生以上が対象で、大人も言の葉ふだを使って短歌づくりができます。

体験する会場は、和歌の聖地・和歌の浦の「玉津島神社」。境内で「言の葉ふだ」についての説明動画を見て、体験者がそれぞれにカードを使って和歌を作ります。

作った和歌を短冊に筆ペンでしたためて仕上げ、その後、それぞれの和歌を神殿で詠みあげて奉納してもらいます(行事や神事が行われているときは拝殿とは違う場所になります)。体験後にはお土産としてお守りがもらえます。

「地元の人たちが、和歌と和歌の浦の魅力を再発見できる機会として、また観光客の人たちには、“和歌の聖地”としての和歌の浦を実体験してもらえる、新しい観光サービスとして定着させたい」と、野口さんは話しています(「言の葉ふだを使って和歌文化体験」については下記参照)。

また、今回特別にリビング読者限定で、無料体験できるイベントを春休みに企画しました(次項参照)。子どもはもちろん、大人にもぜひ体験してもらいたい“言の葉ふだ”の和歌づくり。みなさんの参加をお待ちしています!

「言の葉ふだ」を企画・制作した「つくも」代表取締役社長の野口千惠さん

体験プログラムでもらえるお守り。福銭が入っています

全部で109枚の「言の葉ふだ」

札の表に書かれた言葉の意味が、裏に書かれています。分からない言葉の意味も、理解しながら和歌を作ることができます

言の葉ふだを使って和歌文化体験

集合・体験場所 玉津島神社
(和歌山市和歌浦中3-4-26)
体験できる日時 【通年】
午前10時~午後4時
※和歌文化体験の所要時間は1時間程度
人数 5人〜20人程度で要予約
参加費 1人3300円
※子どもは小学4年生以上
申し込み・問い合わせ 予約や問い合わせはできるだけメール
【メールアドレス】
info@tsukumo.website
電話の場合は 080(8222)6971 つくも

リビング読者限定!

1日だけの特別企画
言の葉ふだで和歌を作ろう

●無料体験
●参加者募集

玉津島神社

和歌の浦で始まる新しい観光プログラム「言の葉ふだを使って和歌文化体験」を、リビング読者限定で特別に無料体験できます。春休みに親子で、また、大人だけの参加も大歓迎。夫婦や友人と春のお出かけがてらに、優雅な気分で和歌を詠んでみましょう。詠んだ和歌は玉津島神社に奉納し、お守りがお土産にもらえます。

体験後は、玉津島神社の背後の小高い山「奠供山(てんぐやま)」に登ってみます(希望者)。奠供山は、今から約1300年前、聖武天皇が和歌の浦を訪れて登ったとされる山で、美しい風景に感動し、この景観をいつまでも残していくよう詔(みことのり)を発しました。その後、多くの歌人が和歌の浦を訪れて歌を詠んでいます。そんないにしえの歌人たちに思いをはせましょう。

解散後は自由散策。玉津島神社の境内にある歌碑を見学するもよし、周辺の和歌の浦のスポットやお店を巡ってみてください。

集合・体験場所 玉津島神社
開催日時 3月29日(日)午前10時半から
参加費 無料(お守りがもらえます)
定 員 30人程度
※子どもは小学4年生以上(小学生は保護者と一緒に参加してください)
申し込み方法 メールで申し込み。件名に「言の葉ふだリビング体験」と入力、参加者全員の名前、年齢(子どもの場合は学年)、連絡先の電話番号を入力して下記のアドレスに送信してください 
※メールで申し込むのが難しい人は、下記の和歌山リビング新聞社まで電話を
メールアドレス mou@living-web.net
締め切り 3月23日(月)午後5時
応募多数の場合は抽選。当選者にだけメール、または電話で連絡します ※メールや電話で連絡が取れない場合は、参加できません
問い合わせ 073(428)0281 和歌山リビング新聞社
【営業時間】午前9時半~正午、午後1時~6時半
【定休日】土・日曜、祝日

和歌の浦周辺のお出かけ&スポット情報をまとめています
「ロカルわかやま」をチェック!
https://rokaru.jp/matome/162817/

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