ライフステージに沿った予防とケア 高齢期~喪失歯の急増期~

65歳以降になると歯を失うケースが増えてきます。70歳代の1人当たりの平均喪失歯数は、約9本(厚生労働省2016年歯科疾患実態調査報告)。1本でも多く自分の歯を残すようにしましょう。8020運動は、残っている歯が20本以上なければならないという厳密なものではありません。80歳で20本を達成できずに、たとえ歯の本数が減っても、失った歯に入れ歯を入れ、残った歯を大切にし、「お口のケア」を続けようという意識が大切です。

よくかむことであごの骨や筋肉が動いて血液の循環がよくなり、脳細胞の動きが活発になり、脳の老化を防ぎます。高齢者の場合、「歯が抜けてよくかめない」「軟らかい食べ物ばかりを食べてしまう」ことを繰り返すと、脳細胞への刺激が少なくなって認知症につながるので、注意しましょう。

入れ歯(義歯)と残っている歯のケアについて伝えます。部分入れ歯や総入れ歯に細菌が付着すると、歯ぐきに炎症を起こす原因に。また、入れ歯に隣接した残っている歯には汚れがたまりやすく、むし歯になりやすいので、丁寧に磨きましょう。部分入れ歯は必ず外して清掃を。ばねの部分は、小さい歯ブラシで丁寧に清掃します。

総入れ歯もはずして、義歯用洗浄剤などで清掃します。義歯はやわらかいので、強く磨くと傷つくので注意しましょう。また、義歯に細菌がしみ込むと、入れ歯特有のニオイの原因に。義歯用洗浄剤には除菌効果があり、ニオイの予防効果もあります。 ※ライフステージに沿った口腔ケアについては今回が最終回

ライフステージに沿った予防とケア 高齢期~喪失歯の急増期~(和歌山県歯科医師会・地域保健委員会)

コーナー

関連キーワード

 

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

おすすめ記事

  1. リビング和歌山2025年9月20日号「あなたのアイドルを探せ!! 【推し活】アニマル総選挙!」
     ジャイアントパンダの帰国から3カ月。新たな“推し”を探すべく「アニマル総選挙!」を開催します。ア…
  2. リビング和歌山2025年9月13日号「行ってみたから伝えたい! 大阪関西 万博体験レポート」
     今年4月に開幕した「大阪・関西万博」は10月13日(祝)の閉幕まで残すところ約1カ月。今週は万博…
  3. リビング和歌山2025年9月6日号「和歌山のヒガシから新着情報 これが新しい橋本です」
    橋本市と聞いても、「あまり行ったことないわ~」との印象を持つ読者は多いかもしれませんね。実はそれっ…
  4. リビング和歌山2025年8月30日号「自然界の脅威に備えよう 人と自然の“キケンな遭遇” 出合ったらどうしよう!?」
     秋は川や山などへ出かける機会が増える季節です。もしも「クマ」や「スズメバチ」などの危険な生き物た…
  5. リビング和歌山2025年8月23日号「あなたのその行動が働きを鈍くしているかも 免疫細胞のはなし」
     私たちが健やかに過ごすために、身体に備わっている〝免疫〟。忙しい毎日の中でついやってしまう行動が…
リビングカルチャー倶楽部
夢いっぱい保育園

お知らせ

  1. 2025/9/18

    2025年9月20日号
  2. 2025/9/11

    2025年9月13日号
  3. 2025/9/4

    2025年9月6日号
  4. 2025/8/28

    2025年8月30日号
  5. 2025/8/21

    2025年8月23日号
一覧

アーカイブ一覧

ページ上部へ戻る