冒険心は意欲の表れ! 危険回避ばかりせず 高い所にも登らせよう

 1歳を過ぎて歩けるようになると、子どもの行動範囲はグンと広がります。同時に興味の幅も広がるので、お母さんは危険なものに近づかないよう注意を払いますよね。テーブルの角にクッションを貼ったり、コンセントを隠したり。1歳ぐらいの子どもは高い所にも登りたがるので、親が気を配らないといけないことは多いものです。でも、危険回避にばかり目を向けて「ダメよ!」ばかり言っていると、子どもの意欲が育ちにくくなってしまうのです。

 実は、歩けるようになった子どもが次に目指すのは、“高い場所”。これは、とても自然なことなのです。歩くというスキルを身につけた子どもは、次に“登る”というスキルを身につけようとしているのです。

 そして、この「登りたい」という気持ちこそが意欲の第一歩。危険を避けるためにやめさせてばかりいると、せっかく芽生えた意欲の種がしぼんでしまいます。無理にやめさせるのではなく、まずは「登りたいよね」と気持ちを認め、階段や子ども用のステップなど、危険の少ない方を勧めてあげましょう。子どもの意欲が満たされ、やる気がぐんぐん育ちます。

 1歳は、一生のうちで最も体が発達する時期。しっかりと登るというスキルを身につけると、体幹のバランス発達にもがつながります。将来の運動神経にも関わってきますね。お母さんはすべてを禁止せずにおおらかに見守って、1歳の“登る”行為を大事にしましょう。心身ともにやる気に満ちた子になりますよ。

著者むらたますみ
キッズコーチングシニアトレーナー
監修竹内エリカ
幼児教育者、日本キッズコーチング協会理事長

子育て・教育

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