増やすか、減らすか
メディアのアレ

テレビのツムジ

増やすか、減らすか
メディアのアレ

 以前、新聞社の方から「昔と今で、新聞が大きく変わったところ、分かります?」と尋ねられたことがある。答えは、文字の量だ。調べると、2000年代中盤以降、各新聞社は文字を大きくしていた。新聞離れで、購買層は高齢化。その層に向けて、少しでも読みやすくするための施策だという。だが、その弊害で、全体の情報量は大幅に減少した。

では、テレビはどうだろうか。元々、テロップと呼ばれる文字が使われるようになったのは「探偵!ナイトスクープ」が最初。ナレーションの代わりとして、ツッコミや要約、聞き取りにくい部分を補う目的で使われた。それが今や、大型テレビの普及により、大画面に多くの文字情報が飛び交うまでに。番組を途中から見ても、何をやっているか分かるように工夫されている。取材する時も右上に文字が入ると想定して撮影していることも。とはいえ、多すぎて邪魔という声もある。体重もゴミも減らすのがトレンドなのに、テレビだけは時代に逆行か。いや、いつかの日か、文字消し機能搭載という最新のテレビが、登場する日も近いかも。

テレビのツムジ 関西の放送作家がバッサリ!
文:岡内義人
読売テレビ「土曜はダメよ」「かんさい情報ネットten.」、ABCラジオ「征平・吉弥の土曜も全開」など番組構成や、テレビCMなどを手がける

コーナー

関連キーワード

 

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

おすすめ記事

  1. リビング和歌山2025年12月20日号「寒い日のお楽しみ せいろ蒸し日和」
     寒い季節にぴったりのせいろ蒸し料理。ベジフル料理研究家・井上宣子さんによる考案、和歌山の食材を取…
  2. リビング和歌山2025年12月13日号「進化した往年の玩具、コレクションの極み 大人が夢中!「キダルトトイ」の世界」
     ちまたのおもちゃ屋さんはクリスマス商戦でかき入れ時。しかし実は今、“玩具市場”をけん引しているの…
  3. リビング和歌山2025年12月6日号「和歌山市内の5つの社寺を参拝 御朱印にときめく小旅へ」
     和歌山市内の5社寺を訪れて御朱印を集める「紀州神仏霊場巡り」が来年4月末まで行われています。全て…
  4. リビング和歌山2025年11月29日号「新たな視点で魅力を発掘し、情報を発信 岩出市地域おこし協力隊着任」
     JR岩出駅前に観光案内所の整備を進めている岩出市。市が初めて募集した地域おこし協力隊も着任し、“…
  5. リビング和歌山2025年11月22日号「昨年よりさらに進化!冬の街を彩る130万の光 KEYAKI Light Parade」
     今年も、けやき大通りがキラキラとした光と笑顔に包まれる季節がやってきます。今年で3年目となる冬の…
リビングカルチャー倶楽部
夢いっぱい保育園

お知らせ

  1. 2025/12/18

    2025年12月20日号
  2. 2025/12/11

    2025年12月13日号
  3. 2025/12/4

    2025年12月6日号
  4. 2025/11/27

    2025年11月29日号
  5. 2025/11/20

    2025年11月22日号
一覧

アーカイブ一覧

ページ上部へ戻る