実は女性に多い痔 我慢は症状悪化

20160730f04
おじさんの病気というイメージが強い痔ですが、妊婦に多いとも。その実態や予防、治療について専門医に聞きました。

Q 女性も痔になるの?

A 妊娠・出産時になる場合があります。女性は診察の恥ずかしさ、出血や痛みに対する我慢強さから、重症化してから受診する人が多く、潜在的な患者は相当数いると思います。

Q どうして痔になるのですか。

A 妊娠や便秘、長時間の座り姿勢などで腹圧が高い状態が続くと、直腸や肛門付近がうっ血し、静脈の塊に血がたまって起こります。できる場所により、痛みがあるもの、真っ赤な出血のあるものなど症状が分かれます。

Q 痔に気付くのは?

A 排便時の出血、排便時・排便後の痛み、肛門付近のできもの、肛門の閉まり具合の違和感などで疑う人が多いようです。

Q 症状があったらどうすればいいですか。

A できるだけ早く外科、肛門科を受診しましょう。我慢は重症化を招きます。飲み薬や座薬で改善できるケースも少なくなく、症状や部位にもよりますが、今は日帰り手術で対応してくれるクリニックもあります。

Q 予防できますか。

A ①便通の改善②腰回りを冷やさない③長時間同じ姿勢をとらず、時々歩く④トイレで長時間息まないようにすること。さらに、肥満体型も原因の一つ。食生活や運動など生活習慣を改善することも大切です。

恥ずかしさから診察をためらう人が多いですが、「もしかして…」と思う人は勇気を出して受診を。その先には、快適な生活が待っています!

取材協力 日本赤十字社和歌山医療センター外科部
ホームページ http://www2.kankyo.ne.jp/nisseki-w/

※次回は9月3日号

コーナー

関連キーワード

 

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

おすすめ記事

  1. リビング和歌山2025年2月8日号「大阪・関西万博から南高梅を世界へ 未来につなぐウメ~話 」
     大阪市の夢洲(ゆめしま)で、今年4月13日(日)〜10月13日(祝)の半年間、開かれる日本国際博…
  2. リビング和歌山2025年2月1日号「エコでスマートな新常識 制服リユース 」
     高校生の制服や体操服などをそろえると、公立でも約7万円以上の出費が必要です。役目を終えた制服が新…
  3. リビング和歌山2025年1月25日号「あまみ・うまみが、ぎゅっと! 「下津蔵出しみかん」の季節です」
     年末に収穫したみかんを貯蔵庫で熟成させた後、翌年の1月下旬から出荷する「下津(しもつ)蔵出しみか…
  4. 和歌山県、旬の魚を訪ねて漁港巡り 生まぐろの水揚げ量日本一 那智勝浦漁港
     新年最初の「旬のさかなを訪ねて漁港巡り」シリーズでは、きれいな赤身で見た目もリッチな天然生まぐろ…
  5. リビング和歌山2025年1月11日号「合計73人に!全国の編集長がセレクト地元自慢の“おさかな”プレゼント!」
     毎年恒例の大人気プレゼント企画! 今回は、全国のリビングネットワークで2024年4月から実施して…
リビングカルチャー倶楽部
夢いっぱい保育園

お知らせ

  1. 2025/2/6

    2025年2月8日号
  2. 2025/1/30

    2025年2月1日号
  3. 2025/1/23

    2025年1月25日号
  4. 2025/1/16

    2025年1月18日号
  5. 2025/1/9

    2025年1月11日号
一覧

アーカイブ一覧

ページ上部へ戻る