家づくりの第一歩、土地選びのチェックポイント①
「宅地」を購入するなら
インフラの整備状況は重要要素

造成方法、地歴、周辺環境も要調査

マイホームを建てるためには土地が必要です。昨今は、ハウスメーカーや工務店が土地探しをサポートしてくれますが、基本的な知識は持っておきたいもの。どのエリアに住みたいのか、どんな環境で暮らしたいのかによって、探す土地は変わってきます。「宅地(単独地)」「分譲地」「古家付き土地」、それぞれの特徴とメリット・デメリットをシリーズで、“土地のプロ”たちが解説。初回は、「あおば不動産」(和歌山市堀止西)の植田好紀さんが、「宅地」について話します。

「宅地」も「分譲地」も家を建てられる土地ですが、土地は「田」「畑」「山林」など用途別に区分されていて、「宅地」はその一つ。「分譲地」も「宅地」の一種ですが、建物を建てることを目的に不動産会社などが広い土地を区画整理し、分けて販売しているのが「分譲地」です。

「中心市街地に暮らすことを望むのであれば、『宅地』か『古家付き土地』を探すことになりますね。分譲地開発はどんどん“郊外化”しています」と植田さん。「宅地」を購入する際の最初のチェックポイントとして、植田さんは「ライフライン(電気・ガス・水道)の整備状況と、敷地が道路に2m以上接しているか、そして、その道路は建築基準法上の“道路”であるかどうか」を挙げます。分譲地なら、ライフラインも道路も整備された状況で販売されていますが、「宅地」はそうとは限りません。「ライフラインを引き込むのは自己負担で結構費用がかかります。道路については、接しているのが2m以下の敷地は建築不可ですが、建築基準法上の“道路”とみなされていなくても、道幅問題であれば、建物を後退させる『セットバック』で建てられるケースもあります」

さらに、「その土地の造成方法(切り土か盛り土か)、地歴(過去にどのような利用をされていたか)も知っておいた方がいい」ともアドバイス。造成方法、地歴についてはなかなか自分たちで調べるのは難しく、そこは不動産会社の腕の見せどころ。“土地のプロ”に頼りましょう。

そして最後に。「今後何十年と暮らす場所。朝昼晩と自分の足で歩いてみて、周りの環境調査もしっかりと!」と。

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