治療の最前線! 専門医に聞くvol.2
コロナにも気を付けながら
生活習慣の見直しを

私たち糖尿病専門医が気がかりなのは、新型コロナウイルスの影響で、いま皆さんの生活習慣が無理矢理に変わってしまっていないかということです。特に年配の方は、外出を控えるあまり、体を動かすことが極端に少なくなっていないでしょうか?

家に居ることが多くなると、活動量・運動量が減ります。反対に間食への誘惑が多くなったり、外出できないストレスを食べることで紛らわしたりして、体重が増えてしまうケースがよく見られます。体重の増加は、「血糖値」「血圧」「コレステロール値」の上昇につながり、生活習慣病の原因となります。しんどい運動でなくても、家事や散歩など、意識して少しでも体を動かすように心がけてください。

毎日1度、入浴前など、決まった時間に体重計に乗って、体重を管理することが大切です。コロナ前後、また、ここ最近でも、2㌔以上体重の増減があった人は、自覚症状がなくても、かかりつけ医を受診して相談をしましょう。増えるだけではなく、急激に体重が減る場合も、悪性腫瘍(がん)などが心配されます。「血糖値が高い」「血圧が高い」「コレステロール値が高い」に当てはまる人は、今の体重の5%減を目標に、運動や食事など生活習慣を見直しましょう。

また、病院を受診する機会が減ったり、健診を控えたりしてしまっていないでしょうか。自覚症状が出る前に、検査をして異常がないか、もともと異常のある人が、それ以上に悪くなっていないか、調べる機会を作るようにしてください。

(済生会和歌山病院 統括副院長・糖尿病代謝 内科部長・英肇)

みんなの健康

関連キーワード

 

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

おすすめ記事

  1. リビング和歌山9月7日号「ワークスタイル -これからの“働く”を考える- 暮らしの笑顔を運んでいます」
    男社会ともいわれていたトラック物流業界。法律の改正による労働時間の制限に加え、運転手不足などが社会…
  2. リビング和歌山8月31日号「平安の鼓動を感じて」
     「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界遺産に登録されて20年。これを記念した「令和の熊野詣」が、9月か…
  3. リビング和歌山8月24日号「すごいぞ!和歌山の底力 健康と美容をサポート 米ぬかに夢と未来を託して」
     人々の健康に対する意識は、コロナ禍を経てますます高まっています。中でも免疫を高める食生活への関心…
  4. 近鉄百貨店 和歌山 夏休み特別企画 キッズカーニバル
    夏休みの工作にもぴったりのワークショップが、8月2日(金)~8月15日(木)まで近鉄百貨…
  5. リビング和歌山8月10日号「県内屈指の小型底びき網漁 有田・箕島漁港」
     全国のリビング新聞ネットワークは今年「さかなをたべよう!」キャンペーンを展開してい…
リビングカルチャー倶楽部
夢いっぱい保育園

お知らせ

  1. 2024/9/5

    2024年9月7日号
  2. 2024/8/29

    2024年8月31日号
  3. 2024/8/22

    2024年8月24日号
  4. 2024/8/8

    2024年8月10日号
  5. 2024/8/1

    2024年8月3日号
一覧

アーカイブ一覧

ページ上部へ戻る