災害に負けないレジリエンス住宅③
揺れに強い素材で
耐用年数が長い鉄骨の家

鉄の特長を生かした頑丈な構造体

強固な構造体と基礎が見られる、建設中の軽量鉄骨造住宅(写真提供=大和ハウス工業)

 災害に強い家を紹介するレジリエンス住宅シリーズ。6月1日号では木造住宅の工法や耐震性を伝えましたが、今回は鉄骨造について。65年前、国内で先駆けて鉄骨住宅を開発した「大和ハウス工業」の和歌山支店(和歌山市新中島)・住宅営業所の外﨑莉欧(りお)さんに解説してもらいます。

鉄の柱と梁(はり)で骨組みを造る鉄骨造。大手ハウスメーカーが手掛けることが多く、厚さ6ミリ未満の鋼材を用いる軽量鉄骨造と、6ミリ以上の重量鉄骨造があります。「戸建て住宅は軽量造が主流。ビルやマンションなどの高層建築では、重量造が見られます」と、外﨑さんは説明します。

鉄骨造の特長の一つは耐震性。その秘密は素材である鉄にあります。「鉄には“弾性”があり、鉄骨がしなって揺れを受け流すため、地震に耐える構造になっています」と外﨑さん。「弊社の場合、地震エネルギーを吸収し、揺れ幅を軽減する耐力壁を備え、持続的に起こる地震の揺れにも耐えることができます」とも。

強固な構造体であるため、開放的な大空間を作れることも、鉄骨造のメリットの一つ。「窓やドアなど開口部を大きく取ったり、天井高を上げたり。また、最低限の柱や梁、壁で済むため、動線を遮ることのない、広々とした住空間を実現できます。加えて、間取りの変更やリフォームもしやすいため、ライフステージに合わせて住み続けられます」と話す外﨑さん。

注意点としては、鉄骨は外部の熱気や冷気を室内に伝えやすいため、適切な断熱処理が必要なことが挙げられます。
また、木造・鉄骨と関わらず、昨今の資材価格の上昇で建設費用も気になるところです。「建売住宅なら予算総額を把握しやすく、想定よりコストが増えることはありません。弊社でも、特に30代の子育て世代のお客さまにとって、魅力的に映るマイホームのようです」と、外﨑さんは最後に話していました。

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