長期休暇はどちらで過ごしますか?



我慢と思い込みは禁物
どんなことでも話し合って決めよう

東京の大学で知り合ったYさん夫婦。Yさんは東北、奥さんは九州出身ですが、二人とも卒業後も故郷に戻ることなく、就職・結婚を経て今に至ります。普段会えない両親への親孝行のつもりなのか、子どもが生まれてからのお盆やお正月の長期休暇は、必ずYさんの実家で過ごすようになりました。「奥さんの母親は子育てを手伝うために時々上京してくる。しかし私の両親とは帰省しない限り会えない。両方に帰省するのは経済的に厳しい」というのがYさんの言い分でした。

「両親に子どもの顔を見せてあげたい」というYさんの気持ちが分からないでもないので、奥さんはYさんの意見に従い、「父親に会いたい、子どもたちにも会わせたい」という自分の気持ちを封印しました。また、Yさんの両親は子どもたちをかわいがってくれたので、不満を言ってはいけないと思いました。

しかし、ある年とうとう奥さんは切れて、「どうしてあなたの実家にばかり行かなければならないの。私は自分の実家に帰ります」と、子どもたちを連れて九州に帰りました。「旅費は結婚前の貯金から出すので文句は言わせない」との捨てゼリフを残して。その年以降、Yさん一家が全員でどちらかの実家に帰ることはなくなったそうです。Yさん&子ども、奥さん&子どもというふうに。これもアリかもしれません。

「孫はかわいいけど、帰ってくるとなると布団を干したり、大人数の食事の支度があって、大変。お嫁さんをコキ使うわけにはいかないしね」とは迎える側の意見。

思い込みは禁物。そして一方だけが我慢することのないように、何事も夫婦で話し合うべきです。一年ごとに交代で帰るとか、ある年はどちらにも帰らないとかを二人で決めればいいのです。

後日談ですが、Yさんの奥さん、3人目を出産した4週間後に赤ちゃんをY氏に託し、一人で温泉に行ったそうです。そして「リフレッシュできたわ」と、最高の笑顔で戻って来たとか。

名前なりきよ ようこ
プロフィル絵本編集者として勤務後、渡欧。帰国後フリーに。
保育所や小学校で読み聞かせを25年以上続けている。絵本creation(編集プロダクション)代表

子育て・教育

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