なりっちの0歳パパを育てよう「主人と呼ばれたいですか?」

なりっちの0歳パパを育てよう「主人と呼ばれたいですか?」

30年で妻は強く、したたかに 夫は弱くなった

B子が「父の日のプレゼント、何を贈るの?」と聞くのです。私と夫、両方の父は他界してすでにいませんから、彼女は夫に何をプレゼントするのかと聞いているわけです。なので、「彼は私の父親ではありません」と言うと、「そういうとこ、昔からこだわるよね。私が結婚したてのころも、『主人が』と言うたびに拒絶反応を起こして、『夫』と修正してきたもんね」と笑います。

確かに、当時の私は(今も?)「妻にとって夫は主人ではない。妻は夫に雇われているわけではない」と、とんがっていました。世間の夫たちが、主人と呼ばれて優越感に浸り、それに反して妻を「愚妻」や「悪妻」と謙遜して呼ぶ風潮が嫌だったのです。男性を立てることが美徳とされる男尊女卑の社会にモヤモヤしていました。

そんな私を後輩のM子は、「なんでそんなことにこだわるんですかね。たかが呼び名じゃないですか。呼んでほしければ『殿』でも『ご主人さま』でも『大将』でも、呼んであげればいいじゃないですか。それで何が変わるわけでもないのに、しょうむない」と笑い飛ばします。

新聞に、家庭で最も決定権を持っている人を「妻」と答えた夫婦が30.3%で過去最高となり、「夫」と答えた人は、30年前の72.4%から38.7%にまで下がって過去最低になったとの調査結果が出ていました。「働く女性の増加を背景に夫婦の力関係が大きく変化し、家庭での決定権が夫から妻にシフトしている」と記事は伝えています。この30年の間で妻は強く、夫は弱くなった。亭主関白は消えていくのだと。特に30代以下の夫婦では妻の決定権が夫を上回ったそうです!

M子たちのように、呼び名ごときに振り回されない、たおやかな生き方はなかなかいいなと思います。第一、子どもが生まれた途端に、主人は「パパ」という親しみやすい呼び方をされるようになるのです。そして、この呼び方を嫌う人は誰もいません。

名前なりきよ ようこ
なりっち
プロフィル絵本編集者として勤務後、渡欧。帰国後フリーに。保育所や小学校で読み聞かせを25年以上続けている。絵本creation(編集プロダクション)代表

子育て・教育

関連キーワード

 

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

おすすめ記事

  1. リビング和歌山2025年4月26日号「景色やグルメ、レジャーをとことん楽しむ GWは紀美野町にお出かけ」
     山に囲まれ、自然豊かな景色が広がる紀美野町。最近は飲食店などが増え、人気のスポットになってます。…
  2. プレミア和歌山認定品の毬玉アクセサリーや天然石や真鍮のアクセサリー、ビーズ・スパンコール刺繍の…
  3. リビング和歌山2025年4月19日号「高品質ブランド由良にんにく」
     一度食べたらニンニクの印象が変わるという「生ニンニク」。とれたての新鮮な香りやじっくり加熱すれば…
  4. リビング和歌山2025年4月12日号「地域を変える! サテライトやシェアオフィスからビジネス創出へ」
    多様な働き方が求められる現在、本来のオフィスとは離れた場所で仕事ができる「サテライトオフィス」など…
  5. リビング和歌山2025年4月5日号「関西パビリオン・和歌山ゾーンの魅力に迫る いよいよ開幕、万博へ!」
     開幕に向け、注目が高まる“大阪・関西万博”。会場に足を運んでみないと分からない楽しさやワクワクが…
リビングカルチャー倶楽部
夢いっぱい保育園

お知らせ

  1. 2025/4/24

    2025年4月26日号
  2. 2025/4/17

    2025年4月19日号
  3. 2025/4/10

    2025年4月12日号
  4. 2025/4/3

    2025年4月5日号
  5. 2025/3/27

    2025年3月29日号
一覧

アーカイブ一覧

ページ上部へ戻る