20150801ehon

夏満開! 真っ赤に熟したトマトと、
昆虫たちのオンパレード

「パパ、もうイヤや」「なにがイヤ?」「Yちゃんにお菓子ばっかり買うって、またママに怒られた」「わあ、そんなん言わんといて。お菓子買うてや〜」。通園途中の父と娘の会話です。お菓子を介した父娘の蜜月が、母親からの「お菓子禁止令」で危うくなりそうな予感。

イクメン、カジメンと叫ばれ、父親が子育てするのは当然との考えが根付いてきましたが、「(産んだ強みで?)しかられても大好きなママ」とは違い、「好かれたいパパ」は、あれこれ模索しています。

思わず、「絵本を読んであげるといいですよ」と声を掛けたくなりました。「大好きな絵本を読んでくれる大好きなパパ」になれるのです。大人になって、絵本のストーリーをきれいさっぱり忘れたとしても、父娘で過ごした楽しい時間の記憶は、父親の思い出として娘さんの心に残るでしょう。

そんなお父さんたちにこの夏おすすめの絵本は『トマトさん』(出版=福音館書店、作/田中清代)。表紙いっぱいに描かれたトマトの顔のインパクトの強さ。「熟女を思わせるセクシーさ」と評されるほどです。好き嫌いが大きく分かれる絵だと思うのに、不思議なくらい子どもはみんな大好きです。

ミニトマトたちのように、ころころ ぽっちゃんと小川に飛び込み、ぽっちゃん ぽよんと泳ぎたいトマトさん。でも体が重くて、自分で飛び込むことができません。

そこで仲間たちがやってきて、トマトさんを力いっぱい引っぱります。アリ、ミミズ、コガネムシ、オサムシ、テントウムシ、カナブン、バッタ、チョウ…。最後にトカゲが手伝って、ごろごろじゃっぷん―と、みごと小川の中へ。

オンパレードの昆虫は、お父さんの得意分野でしょう。保育園の読み聞かせ会でも、隣りの女の子にちょっかいを出していた男の子が動きを止め、目も口も大きく開いて見入っていました。

甘い匂いの涙を流して悲しみ、小川でうれしそうに泳ぐトマトさんの、人間臭い、迫力満点の表情が忘れられません。

名前なりきよ ようこ
プロフィル絵本編集者として勤務後、渡欧。帰国後フリーに。
保育所や小学校で読み聞かせを25年以上続けている。絵本creation(編集プロダクション)代表

子育て・教育

関連キーワード

 

私立中学校・高等学校進学フェアin和歌山2026

私立中学校・高等学校進学フェアin和歌山2026

交通安全キャンペーン2026 応募はこちら

交通安全キャンペーン2026 応募はこちら

おすすめ記事

  1. ホットに!“和歌山サ活”スポット
     根強く続くサウナブーム、和歌山市内には個性豊かな新施設が増えています。自然豊かな立地を生かしたサ…
  2. リビング和歌山2026年2月7日号「カレーうどんであったまろ!」
     暦の上では春ですが、まだまだ寒い日が続きそう。程よいスパイス、熱さを保持するつゆのとろみ、消化過…
  3. 企業主導型保育事業2026
    企業が設置する保育施設ですが、地域のニーズに合わせて、地域枠として受け入れてくれます。 ご自宅…
  4. リビング和歌山2026年1月31日号「水辺の景観を生かしたまちづくり 食でつながる新拠点「帝国座テラス」」
    和歌山市の東ぶらくり丁、かつての映画館「帝国座」の跡地に、今冬、複合商業施設「帝国座テラス」(同市…
  5. リビング和歌山2026年1月24日号「南葵音楽文庫100年 紀州徳川の世界的な音楽遺産」
     「南葵音楽文庫」の前身である「南葵音楽図書館」が、開館して100年を迎えました。その魅力を広めよ…
リビングカルチャー倶楽部
夢いっぱい保育園

お知らせ

  1. 2026/2/12

    2026年2月14日号
  2. 2026/2/5

    2026年2月7日号
  3. 2026/1/29

    2026年1月31日号
  4. 2026/1/22

    2026年1月24日号
  5. 2026/1/15

    2026年1月17日号
一覧

アーカイブ一覧

ページ上部へ戻る