ボードゲームを教育の場に活用
ポイントをまとめた冊子が発刊

日本ボードゲーム教育協会 理事 井村憲吾さん
【プロフィル】
プロ雀士でリビングカルチャー倶楽部フォルテ教室・麻雀教室の講師、学習塾ソフィカ塾長

ルーレットやカードなどを使い、テーブルの上に並べて遊ぶボードゲームの人気が高まっています。そんな中、プレーを通じて培われるコミュニケーション力や創造性、論理的思考力などを”学びの要素”として捉え、授業や講座など教育の場で活用する動きが出てきています。

けん引しているのが、研究者や学習塾経営者などでつくる「日本ボードゲーム教育協会」。昨年11月に、2冊目となる『ボードゲーム概論Ⅱ』を発刊しました。「新たな思考法を身に付けたり、自分の得意・不得意を発見したり、遊びながら多様な学びがでaきるのが、ボードゲームのいいところです」と話すのは、同協会の理事・イカ先生こと、井村憲吾さん。冊子では、17のゲームを取り上げ、ゲームの展開やプレーヤーの習熟に応じて変化する学びの要素と、教育を実践する上でのマナー指導や声の掛け方など進行上のポイントが分かりやすくまとめられています。

井村さんは子どもの頃、トランプゲームを通して同世代の子どもと交流する機会が多く、そのことによって世界が広がったとも。「人からの学びが多いのもゲームのいいところです」と言います。大学卒業後はAI関連の仕事に就いていましたが、ゲームがつないだ縁で1年半前、東京都から和歌山県に移住し、学習塾を開業。「自分は何が好きかとじっくり考えたとき、人に何かを教えることが一番合っていることに気付きました」と、笑顔をみせます。本業以外にも、プロ雀士・伊香保太郎として、麻雀教室の講師を勤めるなど、さまざまな顔を持つマルチプレーヤー。不得手なことを尋ねると、「絵を描くこと。うまく描けないんですよね」と苦笑。

塾の一室にはボードゲームがびっしり。井村さんは、「ゲームの法則や考え方を理解し、うまくいかなかったところを何度も繰り返し、クリアできたときの喜び。それは普段の学習にも通じるものだと思います。対面のコミュニケーションが希薄になる現代。ボードゲームを教育に生かそうする人たちの輪が広がっていけば」と話しています。

冊子とコミュニティー「ぼきょメン」の情報

『ボードゲーム教育概論Ⅱ』は、B5版、カラー46ページ、1800円、マーケットサイト「BOOTH(ブース)」で手に入れることができます。『ボードゲーム教育概論Ⅰ』(1500円)もあり。
また、同協会は、ボードゲーム教育に関する情報共有や議論を行うコミュニティー「ぼきょメン」も開設。詳細は同協会のホームページで(ボ教協)。

お問い合わせ
070(8442)6140 井村さん

コーナー

関連キーワード

 

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

おすすめ記事

  1. リビング和歌山2025年8月9日号「語り継ぐ体験、記録で伝える 戦後80年、未来へ残す記憶」
     1945(昭和20)年8月15日の終戦から、今年で80年を迎えます。戦争を直接体験した人々が少な…
  2. リビング和歌山2025年8月2日号「専門店が続々登場、美と健康をサポートするスーパーフード ブーム再燃!アサイーボウル」
      まだまだ暑さが続く今年の夏。涼しく冷んやりと、そして健康に乗り切るためにアサイーボウルはいかが…
  3. リビング和歌山2025年7月26日号「進化する「北ぶらくり丁」」
     レトロな雰囲気のなかに、遊び心と新しさが交錯する北ぶらくり丁が活気にあふれています。アーケードの…
  4. リビング和歌山2025年7月19日号「駅舎物語」
     和歌山県内にある約130の駅の中から、鉄道を利用して訪れてほしい駅をピックアップして紹介します。…
  5. リビング和歌山2025年7月12日号「参加者募集!リビング特別体験イベント夏休み! 親子で工場見学」
     もうすぐ夏休み。親子で工場見学に出かけませんか。地元和歌山にゆかりのある産業やものづくりを知り、…
リビングカルチャー倶楽部
夢いっぱい保育園

お知らせ

  1. 2025/8/7

    2025年8月9日号
  2. 2025/7/31

    2025年8月2日号
  3. 2025/7/24

    2025年7月26日号
  4. 2025/7/17

    2025年7月19日号
  5. 2025/7/10

    2025年7月12日号
一覧

アーカイブ一覧

ページ上部へ戻る