不動産にまつわる疑問に宅建協会が答えます⑧
恐ろしい風水害への備え 保険の確認とメンテナンス

 読者から質問を募り、和歌山県宅地建物取引業協会広報啓発委員長の藪雅仁さんに答えてもらうシリーズの8回目は、災害に関する住宅の備えについて。先々週、台風19号が、関東甲信越、東北地方に甚大な被害をもたらしました。11都県に大雨特別警報が発令され、内閣府によると、全国で5万3085棟の住宅が水につかり、3668棟の住宅が全半壊や一部損壊の被害を受けたとのこと(10月20日現在)。

Q先日の台風被害。地震もそうですが、マイホームが水害に見舞われたら…と心配です。対策方法はありますか。
和歌山市在住50代・海辺のわが家

昨年、近畿地方を中心に襲った台風21号は暴風による家屋の倒壊被害が多発。今回の台風19号は、記録的な大雨となり、あちこちで河川の堤防が決壊して、大規模な浸水被害をもたらしました。
本日お寄せいただいた質問は、そうならないための対策は?ということですが、自然災害を防ぐことはできませんし、家を動かすこともできませんので、正直、明確な答えはありません。

ただ、これから家を建てようと考えている人は、国や自治体が作成する「ハザードマップ」「海抜」を土地探しの重点項目とすることで一つの対策に。すでに住んでいる人は、住まいの点検とメンテナンスを怠らないでください。風雨や日光にさらされる外壁や屋根は、年数がたてば傷みます。雨どいの不具合や雨漏りなど、台風情報が流れ始めてから、慌ててどうにかしようと思っても業者は対応できません。

しかしながら、100%安全な土地はなく、常にリスクはつきもの。また、メンテナンスをしているからといって、倒壊、浸水を免れるかというとそうではなく、自然の力にはかないません。そんなときに頼りになるのが保険。この機会に、加入中の火災保険や地震保険、家財保険の補償内容を確認してみてはいかがでしょうか。マイホームが大切なのは分かりますが、大災害時は、家よりも身の安全を確保してくださいね!

宅建協会への質問募集中

藪雅仁さん

 「私道の通行の妨げで困っている」「“敷金礼金0円”って借りても大丈夫?」など、家・土地に関する素朴な悩み・疑問を募集。質問内容と〒住所、氏名(ペンネーム)、年齢、電話番号を明記し、〒640-8557(住所不要)和歌山リビング新聞社「宅建質問」係まで。メール(living@waila.or.jp)受け付けます。

 

問い合わせ073(471)6000
電話番号宅建協会

ハウジング

関連キーワード

 

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

おすすめ記事

  1. リビング和歌山2025年12月20日号「寒い日のお楽しみ せいろ蒸し日和」
     寒い季節にぴったりのせいろ蒸し料理。ベジフル料理研究家・井上宣子さんによる考案、和歌山の食材を取…
  2. リビング和歌山2025年12月13日号「進化した往年の玩具、コレクションの極み 大人が夢中!「キダルトトイ」の世界」
     ちまたのおもちゃ屋さんはクリスマス商戦でかき入れ時。しかし実は今、“玩具市場”をけん引しているの…
  3. リビング和歌山2025年12月6日号「和歌山市内の5つの社寺を参拝 御朱印にときめく小旅へ」
     和歌山市内の5社寺を訪れて御朱印を集める「紀州神仏霊場巡り」が来年4月末まで行われています。全て…
  4. リビング和歌山2025年11月29日号「新たな視点で魅力を発掘し、情報を発信 岩出市地域おこし協力隊着任」
     JR岩出駅前に観光案内所の整備を進めている岩出市。市が初めて募集した地域おこし協力隊も着任し、“…
  5. リビング和歌山2025年11月22日号「昨年よりさらに進化!冬の街を彩る130万の光 KEYAKI Light Parade」
     今年も、けやき大通りがキラキラとした光と笑顔に包まれる季節がやってきます。今年で3年目となる冬の…
リビングカルチャー倶楽部
夢いっぱい保育園

お知らせ

  1. 2025/12/18

    2025年12月20日号
  2. 2025/12/11

    2025年12月13日号
  3. 2025/12/4

    2025年12月6日号
  4. 2025/11/27

    2025年11月29日号
  5. 2025/11/20

    2025年11月22日号
一覧

アーカイブ一覧

ページ上部へ戻る