俳句と写真、親子の合作
傘寿の記念に句集「ちきまり」発刊
30年間詠み続けている田辺市の前田紀代子さん

日々の一コマを詠んだ句など、223点

前田さん

「毎日、机に向かうのが日課」と笑う前田さん

田辺市の前田紀代子さんが傘寿を記念し、昨年12月に句集「ちきまり」を自費出版しました句集ちきまり表紙。義母の遺句集をきっかけに30年間詠み続けた作品の中から、223句を選び、娘で写真家のこうのさちこさんが自身の写真とともに1冊の本にまとめました。

タイトルの「ちきまり」は、こうのさんが幼い頃に間違えて覚えた言葉「雷」のこと。半世紀ほど前のことですが、前田さんはその光景が今でも目に浮かぶと微笑み、「子どもが発する言葉はとても素直でリズミカル。俳句に通じるものがあるように思えます」と話します。

こうのさんが「母はよく食べ、よく笑う。とにかく明るいのです」と言うように、日々の一コマを詠んだ“ビー玉の音ころがしてラムネ飲む”“明るさに足とどめたる銀杏かな”など、作品の中にその人柄をのぞかせています。

前田さんは高浜虚子を師系とする俳誌「かつらぎ」の同人会に所属し、今でも月20句ほど詠んでいるとも。前田さんは、「この句集から、自身の子どものころや故郷を思い出してもらえれば」と話しています。

B6判102ページ。1100円。ツタヤウェイガーデンパーク店、宮脇書店ロイネット店などで販売しています。

この句集を読者2人にプレゼント。希望者は、はがきに、〒住所、氏名、年齢、電話番号を明記し、〒6408557(住所不要)和歌山リビング新聞社「ちきまり」係へ。3月30日(水)必着。当選発表は発送をもって代えます。

 

コーナー

関連キーワード

 

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

おすすめ記事

  1. リビング和歌山2025年8月23日号「あなたのその行動が働きを鈍くしているかも 免疫細胞のはなし」
     私たちが健やかに過ごすために、身体に備わっている〝免疫〟。忙しい毎日の中でついやってしまう行動が…
  2. リビング和歌山2025年8月9日号「語り継ぐ体験、記録で伝える 戦後80年、未来へ残す記憶」
     1945(昭和20)年8月15日の終戦から、今年で80年を迎えます。戦争を直接体験した人々が少な…
  3. リビング和歌山2025年8月2日号「専門店が続々登場、美と健康をサポートするスーパーフード ブーム再燃!アサイーボウル」
      まだまだ暑さが続く今年の夏。涼しく冷んやりと、そして健康に乗り切るためにアサイーボウルはいかが…
  4. リビング和歌山2025年7月26日号「進化する「北ぶらくり丁」」
     レトロな雰囲気のなかに、遊び心と新しさが交錯する北ぶらくり丁が活気にあふれています。アーケードの…
  5. リビング和歌山2025年7月19日号「駅舎物語」
     和歌山県内にある約130の駅の中から、鉄道を利用して訪れてほしい駅をピックアップして紹介します。…
リビングカルチャー倶楽部
夢いっぱい保育園

お知らせ

  1. 2025/8/21

    2025年8月23日号
  2. 2025/8/7

    2025年8月9日号
  3. 2025/7/31

    2025年8月2日号
  4. 2025/7/24

    2025年7月26日号
  5. 2025/7/17

    2025年7月19日号
一覧

アーカイブ一覧

ページ上部へ戻る