勝手に発表! 放送業界
今年の漢字とは?
毎年、何かと話題となる今年の漢字。では、今年の放送業界の漢字って何か。候補の一つが「配」。今年は特に、事前や同時、見逃しなど番組の「配信」が極めて重視されている。また、あらゆるところに「配慮」し、危うい「気配」にも敏感でいないといけない。続いての候補は「映」。取材先は画面に映(ば)えるものを選ぶ傾向に。ラジオでも、映えを意識した画像をSNSに上げている。
ちなみに、昨年の漢字は愛(あい)を挙げた。生成AIの「あい」を指すのだが、今年はその流れもあって、別の「曖(あい)」も押したい。放送業界にも今や、生成AIはかなり入り込んでいる。ナレーション原稿や声、テロップ編集など、AIを活用しているのも事実。だが、調べ物をすると、真偽の見極めが甘く、「曖昧」なのだ。番組企画などの発想力でも、AIは「曖昧」で的を射ていない。他にも、相次ぐ局の不祥事に、責任の所在は未だに「曖昧」。テレビの評価基準も、視聴率か配信再生数かSNS反応か、まだ「曖昧」だ。さらに、物価高の中、われわれのギャラも…。いや、そこは明確にお願いしたい。
文:岡内義人
読売テレビ「土曜はダメよ」「かんさい情報ネットten.」、ABCラジオ「征平・吉弥の土曜も全開」など番組構成や、テレビCMなどを手がける
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