口から始まる健康づくりvol.88
夏の「だらだら食べ」に注意!
間食と虫歯の関係
- 2025/7/24
- みんなの健康
- 歯医者さんに聞きました!(口から始まる健康づくり)
口の中のpH(ペーハー)がカギ!
虫歯ができるメカニズムとは
暑い季節になると、冷たいアイスクリームや甘いジュースが恋しくなりますよね。屋外での活動後やおうち時間に、ついつい手が伸びてしまうという方も多いのではないでしょうか。しかし、こうした「間食の増加」や「だらだら食べ」は、虫歯のリスクを高める大きな要因となります。
虫歯は、口の中に存在する細菌が糖分をエサにして酸を作り、その酸によって歯の表面(エナメル質)が溶けていくことで進行。口腔(こうくう)内のpHが5・5以下になると「脱灰」と呼ばれる現象が起き、歯が溶けやすい状態に。通常は唾液の働きによってpHは徐々に中性に戻り、「再石灰化」により歯の修復が進みます。しかし、間食の回数が多かったり、だらだらと長時間にわたって食べ続けたりすると、口の中が酸性の状態からなかなか回復できず、脱灰時間が長くなってしまいます。これが、虫歯を招く大きな原因の一つです。
特に夏は、糖分を多く含む清涼飲料水や氷菓子を何度も口にしがちで、無意識のうちに「口の中がずっと酸性」という状態が続いてしまうことも。虫歯予防のためには、間食との付き合い方を見直すことが大切です。虫歯リスクを抑えながら間食を楽しむポイントは「回数を決める」「食べる時間を絞る」「内容を工夫する」の3点。間食の回数はできるだけ少なくし、メリハリをつけることで、口腔内が中性に戻る再石灰化の時間を確保できます。
また、間食の内容にも工夫を。カルシウムが豊富な小魚やチーズ、低糖質のナッツ(脂質には注意が必要)、キシリトール入りのガムやタブレットのような「虫歯になりにくいおやつ」を上手に取り入れてみましょう。飲み物も、甘いジュースやスポーツドリンクではなく、水や無糖のお茶などを選ぶと良いでしょう。
間食の機会が増えがちな夏ですが、ほんの少しの意識で、虫歯のリスクをぐっと減らすことができます。健康な歯を守るには、虫歯や歯周病の早期発見が重要。違和感を感じたら、早急に歯科クリニックを受診してください。 (川崎豪彦)
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