周産期遺伝カウンセリング外来 日赤和歌山医療センターが開設

県下初、専門医が出生前診断について説明

高齢出産の増加、情報の氾濫に対応
妊婦の不安をやわらげ、サポート

20151003topics01
日本赤十字社和歌山医療センター(和歌山市小松原通)の産婦人科部に10月2日(金)、和歌山県下初の専門外来「周産期遺伝カウンセリング外来」が開設されます。

「周産期」とは、妊娠22週から生後7日未満までを指し、近年、この期間の母と子の健康を守る「周産期医療」の重要性が叫ばれています。また、一昨年、米女優のアンジェリーナ・ジョリーが遺伝性乳がんの“予防的乳房切除”を行ったことが話題となり、遺伝に対する関心も高まっています。

同外来では、臨床遺伝専門医で、産婦人科専門医の豊福彩医師が、胎児が何らかの疾患に罹患(りかん)している可能性や病態を知る目的で行われる出生前診断で、「何が分かり、何が分からないのか」などを解説。妊婦の不安を取り除くとともに、疾患を持って生まれた子どもの育児環境についても相談に乗ってくれます。こうした専門外来は全国的に増えていて、その背景には、「35歳以上の高齢出産の増加や、出生前診断に対する情報の氾濫が挙げられます」と豊福医師は言います。

産婦人科部副部長・豊福彩医師

産婦人科部副部長・豊福彩医師


厚生労働省の人口動態調査によると、全出生数に占める35歳以上の妊婦の割合が、平成7年は9・5%だったの対し、平成26年では27・5%と4人に1人が高齢出産。一方、平成25年に、NIPTと呼ばれる新型出生前診断(無侵襲的出生前遺伝学的検査)が日本でも導入され、ダウン症候群など赤ちゃんの染色体の病気を血液検査だけで簡単に高い確率で調べられるようになり、倫理的問題が指摘されています。

「特に高齢妊婦は、周りから勧められたり、自己判断で出生前診断を受けるべきかどうか悩んでいる人が多いと思います。正しい情報・知識を得た上で、受けるか受けないかを選択してください。診断の結果についてもサポートします」と豊福医師。受診対象は、高齢妊婦や染色体数的異常児を妊娠した既往のある人、各種検査・診断について詳しく知りたい人など。夫婦での来院を推奨しています。

日赤和歌山医療センター 073(422)4171

周産期遺伝カウンセリング外来

日時 水・金曜午後2時から(完全予約制)
相談料 初回5400円、再診3240円
予約方法
  1. かかりつけ医から予約センターへ診察依頼
  2. 日赤和歌山医療センター産婦人科を受診している妊婦は、外来窓口へ問い合わせを

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