和歌山信愛高校で 地域課題に関する学習成果を発表

「女性グローバルリーダー」の育成を目指して

和歌山信愛高校で
地域課題に関する学習成果を発表

医療・経済・防災・産業課題に挑戦

パワーポイントを使って最終発表する様子

パワーポイントを使って最終発表する様子

平成27年度に、文部科学省が推進する「スーパーグローバルハイスクール(SGH)」のアソシエイト校に指定されている「和歌山信愛高校」(和歌山市屋形町)。同校の高校1年生が、地域の抱える課題解決の学習に取り組み、一年の成果をまとめた最終発表会を12月15日と17日に行いました。

SGHは、国際化を進める大学や企業と連携し、将来、国際的に活動できるグローバル・リーダーの育成に取り組む学校を対象に、質の高いカリキュラムの開発実践とその体制整備を進める事業です。和歌山信愛高校は、“女性グローバルリーダー”の育成に力を注いでいます。

同校の1年生たちは、和歌山市役所や県内の大学、各種企業・法人と協力し、地域が抱える「医療」「経済」「防災」「産業」の4つの課題に挑戦。現地視察や街頭インタビューなどの野外活動を行い、今回の最終発表に挑みました。

地域経済について発表をした生徒たちは、地域を活性化させるためには集客力のあるスペースやイベントが必要と考え、県内の特産物を使ったカフェや、既存の建物をリノベーションした憩いの場を作ることを提案。財源の捻出方法に至るまで具体的な対策を提言しました。

ポスターセッション形式で行われた中間発表

ポスターセッション形式で行われた中間発表


地域経済の発表を行った11班の⻆谷紗依さんは、「ぶらくり丁には思ったほど人がいなくて、街の現状を知りました。若者である私たちが地域の問題に積極的に取り組まないといけないと感じました」と学び得た様子。同班の綛村はるかさんは「今度は街を盛り上げるイベントのような企画を考えてみたい」と次への意欲を見せています。

発表を聞いた和歌山市役所の職員は、「地域を活性化するためには街を好きになることが大切。知った情報を外に発信して和歌山を広めてほしい」などと講評しました。

また、同校のSGHアソシエイト運営委員長の大村寛之教諭は、「通常の授業とは違う特別な体験をすることで、生徒の可能性を広げていきたい。中には、自ら別の取り組みに挑戦する子も出てきています」と成果を実感しています。

SGHアソシエイト校の指定期間は5年間。1年生らは、1月から「女性の社会進出に関する問題」に取り組む予定です。

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