和歌山市保健所だよりvol.19
たばこと健康を考える機会に
5月31日は「世界禁煙デー」

今、日本人の2人に1人が、一生のうち一度はがんになるといわれています。がんの早期発見には、定期的にがん検診を受診することが有効で、たばこを吸わないことは、がんの予防にもつながります。たばこの煙の中には、発がん物質が約70種類含まれており、これらの有害物質は、たばこを吸うと速やかに肺に到達し、血液を通じて全身の臓器に運ばれ、がんの原因となります。

厚生労働省によると、日本人でたばこを吸う人の肺がん死亡率は、吸わない人に比べて、男性は4・5倍、女性は2・3倍と報告されています。喫煙は、空気の通り道となる気道や肺自体に影響をおよぼすため、慢性気管支炎、呼吸困難や運動時の息切れといった症状が特徴の肺気腫、ぜんそくなど、呼吸器疾患の原因にも関連しています。
また、たばこを吸う本人以外がたばこの煙にさらされることを「受動喫煙」といいます。たばこの先から立ちのぼる「副流煙」は、喫煙者が吸い込む「主流煙」より、ニコチンが約4倍、タールが約2倍もの量が含まれています。副流煙により、肺がんや虚血性心疾患の死亡率が上昇したり、妊婦の場合は低出生体重児の出産割合が増加するなど、生まれてくる赤ちゃんにも悪影響をおよぼしたりします。乳児や小児では、乳幼児突然死症候群、ぜんそくや気管支炎などの呼吸器疾患などと関わりがあるとも報告されています。

健康増進法の改正で、2020(令和2)年4月1日から受動喫煙対策が強化されています。この機会に、たばこを吸う人も吸わない人も、たばこと健康について改めて考えてみませんか。

名称和歌山市保健所地域保健課
電話番号073(488)5121
住所和歌山市吹上5-2-15
営業時間午前8時半~午後5時15分
休日土・日曜、祝日、年末年始

みんなの健康

関連キーワード

 

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

おすすめ記事

  1. リビング和歌山2025年10月25日号「話題を呼ぶNew Spot 県内初! 「ハンズ」オープン」
     10月15日、近鉄百貨店和歌山店に和歌山県初の「ハンズ」がオープン。さっそく話題を集めています。…
  2. リビング和歌山2025年10月18日号「ワークスタイル -これからの“働く”を考える- 今日も社会を動かす場所で」
     近年、警備の仕事で女性の活躍が目立つようになり、女性警備員が全体の7・3%を占めるまでに増えてい…
  3. リビング和歌山2025年10月11日号「勝手にリビングノーベル食文化賞」
     各分野で人類に対して多大な貢献をした人物に贈られる「ノーベル賞」。食欲の秋を迎えた今週は、食の道…
  4. リビング和歌山2025年10月4日号「伊太祈曽駅から四季の郷公園まで運行中 トゥクトゥクに乗ってお出かけ」
     ようやく暑さも和らぎ、出かけやすい季節になりました。伊太祈曽駅から四季の郷公園の間を“トゥクトゥ…
  5. リビング和歌山2025年9月27日号「“無理をしない”を合言葉に 仕事も家庭も全力投球」
     9月25日は「主婦休みの日」。家事や仕事に頑張る皆さんに“自分をねぎらってほしい”という思いから…
リビングカルチャー倶楽部
夢いっぱい保育園

お知らせ

  1. 2025/10/23

    2025年10月25日号
  2. 2025/10/16

    2025年10月18日号
  3. 2025/10/9

    2025年10月11日号
  4. 2025/10/2

    2025年10月4日号
  5. 2025/9/25

    2025年9月27日号
一覧

アーカイブ一覧

ページ上部へ戻る