子どもの心を満たす
魔法の言葉は「えらい!」より「ありがとう」

 子どもは、お母さんにほめられるのが大好き。役に立ちたいと、一生懸命にがんばります。何かを運んできたり、自分でやってみようとしたりします。そんなとき、親はついつい「えらい!」「さすがだね」などの言葉をかけがちです。でも実は、子どもの心を満たすには、もっと効果的な方法があるのです。

「えらいね」という声かけは、評価の言葉です。「あなたはえらいね」という意味で、主語は“あなた”です。子どもは“えらい”と言われ過ぎると、他者評価が気になる子に成長します。えらいかどうかの基準は、人によって、また、場合によって変わります。「えらい」という褒め言葉を求める子どもは、どうするのが良いのかと振り回されることになるでしょう。

反対に「うれしいよ」「ありがとう」という声かけは、お母さん自身の気持ちを表す言葉です。

子どもの行動に対してプラスの言葉をかけたいときは、ぜひ、お母さん自身がどう思っているかを伝えましょう。感謝の言葉を伝えられると、自分が役に立ったと実感でき、幸せを感じることができます。自分が人の役に立つことができるという実感は、自己肯定感や効力感など、生きる力をつけるためにとても大切なのです。

大人になったときに必要な力は、とても小さなときから養われていきます。子どもの行動が、お母さんの役に立ちたいという気持ちからきた場合は、結果に関わらず、ぜひ「ありがとう」と伝えてください。きっと将来にわたって、子どもを助ける力になるでしょう。

著者むらたますみ
キッズコーチングマネジャー
監修竹内エリカ
幼児教育者、日本キッズコーチング協会理事長
HPhttps://momsknack.com/

子育て・教育

関連キーワード

 

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

おすすめ記事

  1. プレミア和歌山認定品の毬玉アクセサリー、天然石や真鍮のアクセサリーやビーズ・スパンコール刺繍の作品…
  2. リビング和歌山4月27日号「 和歌山の平安時代を旅する 光る紀伊へ」
     平安時代ブーム。かつての皇族や貴族は、こぞって高野山や熊野三山を参詣し、聖地とその旅路にさまざま…
  3. リビング和歌山4月20日号「知ってた?有田市に国内最大級のチューブスライダー出現」
     3月23日、有田市初島町に誕生した健康スポーツ公園「BIG SMILE PARK(ビッグ・スマイ…
  4. おさかな、食べていますか? 海に囲まれたニッポンは、種類豊富な水産物に恵まれています。今年度、全国…
  5. リビング和歌山4月6日号「生地卸商から始まり 多角化戦略で進化する 老舗100年企業」
    地域経済をリードする地元企業の魅力に迫る「すごいぞ!和歌山の底力」シリーズ。今回は和歌山市に根付い…

電子新聞 最新号

  1. リビング和歌山4月27日号「 和歌山の平安時代を旅する 光る紀伊へ」

    2024/4/25

    リビング和歌山4月27日号

    リビング和歌山4月27日号  平安時代ブーム。かつての皇族や貴族は、こぞって高野山や熊野三山を参詣し…
バックナンバー
リビングカルチャー倶楽部
夢いっぱい保育園

お知らせ

  1. 2024/4/25

    2024年4月27日号
  2. 2024/4/18

    2024年4月20日号
  3. 2024/4/11

    2024年4月13日号
  4. 2024/4/4

    2024年4月6日号
  5. 2024/3/28

    2024年3月30日号
一覧

アーカイブ一覧

ページ上部へ戻る