捕鯨論争を新たな視点で 「おクジラさま ふたつの正義の物語」

11月25日(土)から、ジストシネマ和歌山他で公開

おクジラさま-ふたつの正義の物語 国際的に論争が続いている捕鯨問題をテーマにしたドキュメンタリー映画「おクジラさま ふたつの正義の物語」が、11月25日(土)に和歌山で公開。監督の佐々木芽生(めぐみ)さんにインタビューしました。

ニューヨーク在住の佐々木監督は、イルカの追い込み漁を糾弾し、2010年にアカデミー賞を受賞した映画「ザ・コーヴ」を見て衝撃を受けて以来、捕鯨問題が気になっていたと言います。「映画で、太地町の漁師たちが一方的に“悪”として描かれている中で、日本側からの意見が聞こえてこなかったことに、もどかしさを感じたことが映画を撮ろうと思ったきっかけです」

多様性を受け入れ、共存できるか

映画監督・佐々木芽

北海道出身、ニューヨーク在住
映画監督・佐々木芽

反捕鯨団体などから非難が集中している、太地町に集まる保護活動家やシーシェパードと、捕鯨を行う漁師たち。どちらかの意見に偏ることなく、対立する両者の主張をバランス良く取り込んだ映画にしようと、撮影をスタートさせます。途中、双方の衝突の間で通訳を頼まれるなど、ニュートラルな立場でいることの難しさを感じながらも、さまざまな意見をとらえ続け、6年の製作期間をかけて映画は完成しました。

「捕鯨に賛成か、反対かではなく、対立している人たちが生身の人間であることを分かってほしい。それぞれに考えがあり、行動には意味があります。怖いのは、それを知らずに相手の考えを想像して思い込むこと」と佐々木監督。見る人に問いかけられるのは、捕鯨問題を超えて“違った価値観を持つ人同士が、共存することは可能か”。また佐々木監督は、「捕鯨の問題に関わっているのは、男の人ばかり。女の人はどうしても引いてしまうところがあります。この映画は、女性の視点で撮っているので、ぜひ多くの女性に見てほしい」とも話します。

「おクジラさま ふたつの正義の物語」は、11月25日(土)~12月8日(金)、ジストシネマ和歌山(和歌山市松江)、ジストシネマ南紀(新宮市佐野)で上映。

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