放送作家の職業病は
疑うこと

テレビのツムジ


放送作家の職業病は
疑うこと

先日、食事に行ったとき、会計が盛られていた。飲んだ覚えのないドリンク代が、しれっと1200円。すぐ申告して事なきを得たが、1週間後、別の店でも似たことが起きた。飲み放題の人数が勝手に増え、上乗せは2000円超え。気づかなければ、そのまま払っていた。

見抜けたのは、作家の職業病ともいえる見直し癖のおかげである。原稿も台本も同じ。とにかく見直す。脳は「書いてあるもの」より「書いたつもりのもの」を読んでしまうからだ。3回見直しても誤字脱字は出る。本当に、人の脳はあてにならない。チェックとは自分の思い込みを疑う作業でもある。人も自分も疑い続けるとは、何とも嫌な大人になったものだ。とはいえ、ダイエット宣言を翌日には忘れる自分なのだから、そもそも信用できるわけがない。だが、悪いことばかりでもない。推敲(すいこう)を重ねるうちに言葉は締まり、表現は光る。つまり推敲は、ミスを防ぐ点検であると同時に、言葉を磨く再編集といえるのだ。レシートも原稿も同じ、と言い聞かせて、今日も自分を疑いながらダイエットを始めてみよう。

テレビのツムジ 関西の放送作家がバッサリ!
文:岡内義人
読売テレビ「土曜はダメよ」「かんさい情報ネットten.」、ABCラジオ「征平・吉弥の土曜も全開」など番組構成や、テレビCMなどを手がける

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