毎日生き生き健康通信vol.41
それって本当に五月病?
まずはかかりつけ医を受診して

何か病気がひそんでいるかもしれません

 ゴールデン・ウイークが終わって、この時期よく耳にするのが「五月病」という言葉ではないでしょうか。でも、実際にどんな病気なのか、ご存じですか? 実は、「五月病」というのは医学的な病名ではなく、実際の病気ではありません。

新年度の4月が始まって1カ月ほどがたち、ゴールデン・ウイークの大型連休が終わったことをきっかけに、体がだるくて疲れやすくなったり、頭痛がしたり、眠れない…などの症状が出ることを五月病と表現します(下記チェック表参照)。

4月は、入学・進級や就職、転勤、また職場は変わらなくても仕事の内容が変わったり、より重責ある仕事を任せられるようになったり…と、多くの人にとって環境の変化がある時期です。それに加えて、季節の変わり目でもあります。こうした変化が重なり、心身が疲れやすくなって体調を崩してしまう、というのが五月病の正体です。

対策としては、生活のリズムを整えることや、体を休めること。ストレスを感じている場合は、休日にスポーツをしたり、趣味に打ち込んで気分をリフレッシュさせるのもいいでしょう。悩みがあるときは一人で抱え込まずに、身近な人に話を聞いてもらったり、相談したりすることで、気持ちの切り替えができることもあります。

こうした対策をしても、なかなか体調が戻らず、気分がすぐれないことが2週間以上続くようであれば、内科やかかりつけ医で相談してみましょう。五月病のような症状が長引くと、適応障害やうつ病に進行することもあります。または、精神的な原因ではなく、何か内科的な病気が隠れているかもしれません。

例えば、「疲れやすい」なら、貧血の場合もあります。糖尿病がひそんでいたり、女性に多い甲状腺機能低下症が、体調不良の原因となっている可能性もあります。まずは、こうした病気を見逃さず、治療をすることが大切です。内科で検査をして何も異常がなければ、精神科の治療が必要かもしれません。そのときは、内科やかかりつけ医を通じて、専門のクリニックを紹介してもらうこともできます。 (辻本直貴)

気になる症状はありませんか

□体がだるく、疲れやすい
□頭痛がする
□食欲がない
□元気が出ない
□テキパキと物事がこなせない
□よく眠れない

こんな人は気をつけて

□この春に入学や就職・異動・転勤・転職、また仕事内容が変わったり、引っ越したりするなど環境が変化した
□相談できる人が身近にいない
□責任感が強い方だ
□完璧主義だと思う
□几帳面な性格だ
口から始まる健康づくり

店舗名和歌山駅前つじもと内科・呼吸器内科アレルギー科
電話番号073-476-5676
Webサイトhttps://wakayama-naika.com/
住所〒640-8341 和歌山市黒田95-5
診療時間(月・火・木・金)9:00-13:00 15:00-18:00
※水曜日・土曜日9:00-13:00

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