毎日生き生き健康通信vol.59
寒暖差アレルギーに注意!
じんましんや鼻水を発症

7度以上の寒暖差があると要注意!

 秋になると、日中は暖かいけれど、朝晩は冷える日が増えていきます。このような寒暖差があるときに、気をつけたいのが、「寒冷じんましん」と「血管運動性鼻炎」。寒さの刺激でじんましんがでたり、寒暖差により自律神経が乱れやすくなって鼻水が出たり、アレルギー症状が出ることがあります。毎年この時期に、じんましんや鼻水の症状がある人、アレルギー体質の人は、寒暖差によるアレルギー症状に注意しましょう。

「寒冷じんましん」とは、卵や小麦、スギ花粉のような特定の原因がなく、寒さや冷たさの刺激だけで、じんましんが出る疾患です。寒くなると、乾燥が原因でかゆくなる場合もありますが、寒冷じんましんの場合、冷たい外気に触れるなど、寒さが刺激になって、肥満細胞からかゆみの原因となるヒスタミンが放出され、アレルギー反応が起こります。体を温めたり、暖かい部屋に入ったりするだけでも、かゆみを和らげることができますが、繰り返し発症するので、かくことでさらに刺激となって、症状を悪化させる恐れがあります。

ブタクサやヨモギなど、秋花粉の時期が終わってきているのに、鼻水などの症状が出る「血管運動性鼻炎」は、寒暖差が原因です。1日を通して、7度以上の寒暖差があると、症状が出やすいといわれています。温度差が引き金となり、鼻の粘膜が過剰反応を起こし、鼻水や鼻詰まりなどの症状が出ます。また、血管運動性鼻炎は、花粉症と異なり、目の症状はありません。他にも、発熱もないので、感染症とも区別することができます。
寒暖差アレルギーの場合、刺激を減らすことは難しく、環境を変えるだけでは、なかなかコントロールすることができません。治療せずに放っておくと、かゆくて夜眠れない、鼻水が止まらなくて仕事にならないなど、日常生活に支障が出る場合があります。

寒冷じんましんの治療は、抗アレルギー薬を服用し、保湿を心がけることが大切です。抗アレルギー薬を服用するとき、副作用の眠気が気になる人は、眠気が少ない薬を選ぶこともできます。血管運動性鼻炎の場合、抗アレルギー作用のある点鼻薬を使用し、症状が落ち着くまで、治療を続けます。じんましんや鼻水など、寒暖差によるアレルギー症状が気になる人は、かかりつけ医に相談しましょう。
(辻本直貴)

店舗名和歌山駅前つじもと内科・呼吸器内科アレルギー科
電話番号073-476-5676
Webサイトhttps://wakayama-naika.com/
住所〒640-8341 和歌山市黒田95-5
診療時間(月・火・木・金)9:00-13:00 15:00-18:00
※水曜日・土曜日9:00-13:00

みんなの健康

関連キーワード

 

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

おすすめ記事

  1. リビング和歌山2025年12月20日号「寒い日のお楽しみ せいろ蒸し日和」
     寒い季節にぴったりのせいろ蒸し料理。ベジフル料理研究家・井上宣子さんによる考案、和歌山の食材を取…
  2. リビング和歌山2025年12月13日号「進化した往年の玩具、コレクションの極み 大人が夢中!「キダルトトイ」の世界」
     ちまたのおもちゃ屋さんはクリスマス商戦でかき入れ時。しかし実は今、“玩具市場”をけん引しているの…
  3. リビング和歌山2025年12月6日号「和歌山市内の5つの社寺を参拝 御朱印にときめく小旅へ」
     和歌山市内の5社寺を訪れて御朱印を集める「紀州神仏霊場巡り」が来年4月末まで行われています。全て…
  4. リビング和歌山2025年11月29日号「新たな視点で魅力を発掘し、情報を発信 岩出市地域おこし協力隊着任」
     JR岩出駅前に観光案内所の整備を進めている岩出市。市が初めて募集した地域おこし協力隊も着任し、“…
  5. リビング和歌山2025年11月22日号「昨年よりさらに進化!冬の街を彩る130万の光 KEYAKI Light Parade」
     今年も、けやき大通りがキラキラとした光と笑顔に包まれる季節がやってきます。今年で3年目となる冬の…
リビングカルチャー倶楽部
夢いっぱい保育園

お知らせ

  1. 2025/12/18

    2025年12月20日号
  2. 2025/12/11

    2025年12月13日号
  3. 2025/12/4

    2025年12月6日号
  4. 2025/11/27

    2025年11月29日号
  5. 2025/11/20

    2025年11月22日号
一覧

アーカイブ一覧

ページ上部へ戻る