環境と住む人にやさしい省エネの家③
“断熱・省エネ・創エネ”で
エネルギーゼロの家「ZEH」

ZEH基準で将来の資産価値も考慮

ZEH住まいの一例。2020年にハウスメーカーが建てた新築戸建ての約56%がZEH

 カーボンニュートラルに向けた、省エネ性の高い家づくり。シリーズ3回目は省エネ基準の上をいく家、ZEH(ゼッチ)を紹介します。2021年度省エネ大賞のZEB・ZEH分野で、最高賞の経済産業大臣賞を受賞した「一条工務店」の和歌山ふじと台展示場(和歌山市栄谷)稗田(ひえだ)裕之店長に聞きました。

「ZEHとはネット・ゼロ・エネルギー・ハウスの略。高断熱・高気密の造りに、高効率な省エネ設備と創エネ設備を整え、年間の一次エネルギー消費量を正味(ネット)でおおむねゼロにする住宅のことです」と、稗田店長は説明します。冷暖房、換気、給湯、照明などから生じるエネルギーを、LED照明や給湯器など省エネ性能の高い製品を使って消費を抑え、さらに、太陽光発電や家庭用燃料電池で自らエネルギーをつくります。

「ZEHのメリットは環境に良いだけではありません。断熱性能が高いため、室温のムラが少なく、年間を通して快適に住めます。光熱費も既存住宅よりも抑えられますよ」とも話す稗田店長。災害時にはインフラの復旧を待つ間、家の創エネでしのげるのも魅力です。

一方で、気になるのが初期費用。「専用の設備を導入するので、コストがかかるのは否めません。しかし国の施策による住宅なので、補助金や減税制度が用意されています」と話します。

また、国は2030年までに住宅の省エネ基準をZEH基準に引き上げる予定。そのため、「これからの家はZEH基準に満たないと、不動産としての価値が自動的に下がってしまう恐れも」と稗田店長はアドバイスします。
最後に、ZEHを依頼する会社を選ぶには、「各社のZEH普及実績や申請件数などを参考にしてみてはいかがでしょうか」と話していました。

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