長引くときはご用心! 「せき」に潜む病気

長引くときはご用心! 「せき」に潜む病気
空気が乾燥し、風邪やインフルエンザが気になる季節。主な症状である「せき」について専門医に聞きました。

Q せきの出る病気は?

A 風邪だけでなく、せきが続く場合は結核、肺がん、肺炎、ぜんそくなどの病気が疑われます。また、最近、胃食道逆流症という病気が見つかる人が増えています。

Q 胃食道逆流症って。

A 長い時間、前かがみの姿勢でいる、胃酸が活発に出ているなどいくつかの条件が重なった場合、胃の周辺にあるせきを出す神経が過剰に刺激され、頻回なせきが続きます。比較的若い人にも見られ、体重増加も一因となります。喉や食道を診察しても悪いところがないといわれ、診断が下るまで長くかかる場合もあり、現代の生活スタイルによる病気といえます。

Q せきを止めるには?

A 喉の入り口付近に原因がある場合は、うがいや消炎作用のあるトローチなどが一時的に有効です。また、禁煙や受動喫煙の防止なども効果があります。しかし、2週間以上続く場合は、かかりつけの内科医を受診されることをお勧めします。和歌山県は、結核、肺がんが全国的にも上位にランキングされるほど多く、女性も増えてきています。レントゲンやCTで分かるので、放置せずに受診しましょう。

春・秋の季節の変わり目の長引くせきは、ぜんそくの可能性が高く、大人になってから発症することも珍しくありません。自覚がなく、周囲から「せきでつらそう」と言われ受診する人も。たかが「せき」と侮らず、受診して快適な生活を!

取材協力 日本赤十字社和歌山医療センター呼吸器内科部
ホームページ http://www2.kankyo.ne.jp/nisseki-w/

※次回は12月3日号

コーナー

関連キーワード

 

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

おすすめ記事

  1. リビング和歌山2025年11月22日号「昨年よりさらに進化!冬の街を彩る130万の光 KEYAKI Light Parade」
     今年も、けやき大通りがキラキラとした光と笑顔に包まれる季節がやってきます。今年で3年目となる冬の…
  2. リビング和歌山2025年11月15日号「和歌山県の手仕事を訪ねて丈夫で温かみのある風合い手すき和紙の伝統をつなぐ」
     書や工芸、日用品など、暮らしの中で、広く親しまれてきた「和紙」。植物・コウゾと、その繊維を均一に…
  3. リビング和歌山2025年11月8日号「「もしもノート」を活用して 始めてみよう“人生会議”」
     11月30日は、「人生会議の日」。厚生労働省により定められたものですが、“人生会議”って何? 今…
  4. リビング和歌山2025年11月1日号「深まる秋 お出かけも夜長も カフェでわたし時間」
     ぐっと気温が下がり、秋が一気に深まりました。山々が色づき始め、そろそろ届く紅葉の便りにお出かけ気…
  5. リビング和歌山2025年10月25日号「話題を呼ぶNew Spot 県内初! 「ハンズ」オープン」
     10月15日、近鉄百貨店和歌山店に和歌山県初の「ハンズ」がオープン。さっそく話題を集めています。…
リビングカルチャー倶楽部
夢いっぱい保育園

お知らせ

  1. 2025/11/20

    2025年11月22日号
  2. 2025/11/13

    2025年11月15日号
  3. 2025/11/6

    2025年11月8日号
  4. 2025/10/30

    2025年11月1日号
  5. 2025/10/23

    2025年10月25日号
一覧

アーカイブ一覧

ページ上部へ戻る