9月の防災月間に考えたい
耐震性能にこだわった
大震災に負けない家

家族を災害から守る耐震等級3の家

制震装置のダンパーの一例。揺れに応じて伸縮し、建物の揺れを低減(写真提供:オリエントホームズ)

 今後30年以内に発生すると予測される南海トラフ巨大地震。和歌山でこれから家を建てるなら、高い耐震性能を備えた家づくりが必須ともいえるでしょう。基礎や構造にこだわった高強度の住まいを提供する「オリエントホームズ」(和歌山市新中島)の代表取締役・三木正紀さんに、耐震住宅の性能やレベル、工法について話を聞きました。

耐震住宅とは、地震の揺れに耐えるように壁や柱、梁(はり)などの構造部分を強化した家のことです。また、「耐震等級」と呼ばれる、地震に対する建物の強度を示す国の指標もあります。「等級には3段階あり、等級1は建築確認を受けたとき、建築基準法が定めた最低限の耐震能力を備えた等級です」と、三木さんは説明。「等級2は等級1の1・25倍、等級3は1・5倍と数字が上がるごとに強度が高まります」

等級3は、消防署など災害時の救護活動に関わる施設が必要とする耐震レベルで、長期優良住宅としても認定されます。2016年に起きた熊本地震は震度7が2回観測され、建築物に甚大な被害をもたらしましたが、等級3の住宅は、大部分が無被害であったことを国土交通省が発表しています。「弊社が手掛ける住宅は耐震等級3が標準仕様です」と話す三木さんも、被害状況の視察に被災地の益城町を訪問して実際にその様子を確認したそうです。また、等級3の家は住宅ローンの金利優遇や地震保険料の割引などのメリットも。「等級は住宅性能評価書で証明できます」と三木さんは補足します。

耐震住宅に「制震」や「免震」の構造をプラスして、地震対策をより強化することも。制震は、建物にダンパーと呼ばれる制震装置を組み込み、繰り返しの地震の揺れに対して効果を発揮します。免震は建物と基礎の間にゴムなどの緩衝材を設け、地面の揺れを建物に伝わりにくくします。「免震は導入コストが高く、メンテナンスが必要な面も。耐震と制震の組み合わせだけでも、繰り返しの地震に強くなりますよ」と三木さん。「注文住宅なら希望の耐震性やコストに合わせた工法を導入しやすいです。まずは、耐震住宅を得意とする工務店に相談してみてはいかがでしょうか」と、最後に話していました。

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