わが家を空き家にしないためにできること②
遠方に住んでいても現況把握 空き家管理サービス

最終的な“決断”は必要ですが…

少子高齢化、人口減少などの影響で、社会課題となっている“空き家問題”。特に和歌山県は、空き家率が全国2番目の高さでより深刻な状況にあり、県主導のもと、市町村、学識者などで組織する「和歌山県空家等対策推進協議会」が発足されました。現在は、県建築士会、県司法書士会などと相互連携協定を結び、“オール和歌山”で空き家対策に取り組んでいます。「和歌山県宅地建物取引業協会」も“住”の専門家として協定に参加しています。

「なぜ、空き家が問題なのかは前回話しましたが、人が住んでいなくても、家族や親族が定期的に訪れ、風を通したり、草木の手入れをしたり“管理”ができていれば、それほど問題ではありません。でも、それができない状況にある人が多いから、問題になっているわけで…」と、宅建協会広報啓発委員長・藪雅仁さんは話します。「そこで、われわれの業界では、空き家を管理するサービスを始める業者も出てきました」と説明します。

サービス内容は業者によって異なりますが、空き家の所有者に代わって空き家に出向き、開口部を開けて全室換気、建物外部の目視点検、庭木の確認、投函(とうかん)物の回収、雨漏り・カビ確認、通水などをしてくれるというもの。報告書には現地で撮影した写真もつけられていて、月1回の見回りで月額2000円~1万円程度。さらに、報告書を見て、庭木のせん定や草むしり、建物修繕などが必要と思った場合は、別途料金を支払えば対応してくれます。

「報告などのやりとりはメールでできますし、遠方に住んでいても、空き家の現況を把握できるので、ご近所さんへの迷惑は防げますよね。今後こういった需要は増えてくるのではないでしょうか」と。ただし、「やはり家は人が住んでいないとどんどん老朽化が進みます。こうしたサービスを利用したとしても、5年も10年も“空き家”にしておくことは望ましくないですし、固定資産税もかかります。最終的には、売る、貸す、リノベーション、取り壊すなどの判断が必要です」と。

 

空き家の相談も受け付けています。気軽にどうぞ!

電話番号073(471)6000
問い合わせ宅建協会

ハウジング

関連キーワード

 

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

おすすめ記事

  1. リビング和歌山2025年7月26日号「進化する「北ぶらくり丁」」
     レトロな雰囲気のなかに、遊び心と新しさが交錯する北ぶらくり丁が活気にあふれています。アーケードの…
  2. リビング和歌山2025年7月19日号「駅舎物語」
     和歌山県内にある約130の駅の中から、鉄道を利用して訪れてほしい駅をピックアップして紹介します。…
  3. リビング和歌山2025年7月12日号「参加者募集!リビング特別体験イベント夏休み! 親子で工場見学」
     もうすぐ夏休み。親子で工場見学に出かけませんか。地元和歌山にゆかりのある産業やものづくりを知り、…
  4. リビング和歌山2025年7月5日号「和歌山県の手仕事を訪ねて 民藝100年の今を生きる 暮らしの中の道具に宿る「美」 」
     1925(大正14)年、思想家・柳宗悦(むねよし)が、「民衆的工藝」を略し、「民藝」と主唱。暮ら…
  5. リビング和歌山2025年6月28日号「片男波に出現!関西最大級のビッグスライダー海上アスレチック AQua LooP 」
     夏休みまであとわずか。今年は片男波海水浴場に巨大な海上アスレチック「AQua LooP」が誕生し…
リビングカルチャー倶楽部
夢いっぱい保育園

お知らせ

  1. 2025/7/24

    2025年7月26日号
  2. 2025/7/17

    2025年7月19日号
  3. 2025/7/10

    2025年7月12日号
  4. 2025/7/3

    2025年7月5日号
  5. 2025/6/26

    2025年6月28日号
一覧

アーカイブ一覧

ページ上部へ戻る