和歌山県第九合唱団
今年の暮れでラスト公演に
12月15日(日)の舞台、最後に一緒に歌う団員を募集中

一人一人の経験が地域の力になる

9月初旬、練習に参加する団員たちと指導する髙瀬さん。過去に参加し、遠ざかっていた団員が「最後だと聞いて」と復帰するケースも。12月の公演に向けて練習を重ねていきます

 年の瀬といえば、ベートーベン交響曲・第九。「和歌山県第九合唱団」が、今年50回の記念公演を12月15日(日)に開催。1972年の発足以来、約半世紀にわたり第九を歌い続けてきた同合唱団ですが、今回の記念公演を最後に、活動を終えることになりました。

広く一般市民に参加を呼びかけ、練習を重ねてプロのオーケストラと同じ舞台に立ち、プロの指揮者のもと第九を歌い上げる本格的な公演を続けてきた同合唱団。2001年からは、12月の第九に加えて、「夏の大合唱」として第九以外の曲にも挑戦し、7月にも公演を行ってきました。

第九の初演は200人以上、これまでに300人を超える団員が集まる年もありましたが、近年、団員数、公演観客数ともに減少傾向で、運営費用が賄えないことが続いていました。50回という節目の公演で、その歴史に幕を引きます。

初演から参加し、第九を歌ってきた山本光子(てるこ)団長は、「正直言って寂しい、同時に、50年よくやってきたという自負もあります。地方都市である和歌山で、市民の力で文化レベルの高いことに挑戦し続けてきました。素晴らしいことだと思います」と語ります。これまで、延べ8000人余りが参加。「また来年歌おう、続けようと、団員自らが工夫をして、動いて、作業をして、まさに“手作り”で公演を作り上げてきました。大勢で一つのことに取り組み、成し遂げることは、とても大切なこと。地域を支える底力にもなると思います」と話す山本さん。「最後の舞台を一緒に作り上げましょう」と呼びかけます。

同合唱団は、12月のラスト公演で、ともに第九を歌う団員を募集中です(経験は問わず)。今年の公演は、指揮者に杉本優さん(写真右)を迎え、12月15日(日)に開催(下記参照)。

毎週金曜午後1時半または6時半からと、月1回日曜・火曜に、和歌山市あいあいセンター(和歌山市小人町)などで練習が行われています。合唱指導は髙瀬優佳さんほか。団費1万6000円、学生8000円(大学生以下)、ファミリー団費あり(家族2人めから8000円)。

随時、練習の見学可能。練習会場で入団申し込みもできます。

歓喜の大合唱2024
【日時】
12月15日(日) 午後2時半開演
【場所】
和歌山県民文化会館 大ホール
【管弦楽】
京都市交響楽団

問い合わせ073(422)4225和歌山県第九合唱団(和歌山音楽愛好会フォルテ内)
073(422)422

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