脚本家芸人が急増中!
連続ドラマの現実とは?

テレビのツムジ


脚本家芸人が急増中!
連続ドラマの現実とは?

 今冬の連続ドラマで、芸人が脚本を担当している作品が2つある。ヒコロヒー脚本の「トーキョーカモフラージュアワー」(ABC日曜深夜0時10分)。そして、バカリズム脚本の「ホットスポット」(YTV日曜午後10時半)。共に、2人の本ネタにあるシニカルな笑いや絶妙なセリフ回しが、大いに生かされている。そもそも芸人が本芸以外を手掛けることは前からあった。ビートたけし、松本人志、劇団ひとりなど、数え上げればきりがない。芥川賞芸人もいるほどだから、その独特の感性が作家性と結び付きやすいのだろう。

では、ここに来て、なぜ連続ドラマの脚本なのか。一番大きな理由は、話題性だ。今や連ドラは冬の時代。視聴率も低く、反響もまた低い。そこでコアなファンを持つ芸人が脚本を担当することで、その客もドラマへ取り込めるのだ。配信サイトでも、一定の視聴回数が見込める。今後も恐らく、脚本家芸人は増えてくるだろう。となれば、困るのが、本職の脚本家。彼らに仕事を奪われ、恨みが募る。その時こそ、よりリアルなドラマが書けるのかもしれない。

テレビのツムジ 関西の放送作家がバッサリ!
文:岡内義人
読売テレビ「土曜はダメよ」「かんさい情報ネットten.」、ABCラジオ「征平・吉弥の土曜も全開」など番組構成や、テレビCMなどを手がける

コーナー

関連キーワード

 

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

おすすめ記事

  1. リビング和歌山2025年年末年始号「2026年 幸運をつかみ 午く良い年に」
     2026年の干支(えと)「午」。力強く駆け抜けるその姿は、未来への希望を象徴する縁起の良い存在と…
  2. リビング和歌山2025年12月20日号「寒い日のお楽しみ せいろ蒸し日和」
     寒い季節にぴったりのせいろ蒸し料理。ベジフル料理研究家・井上宣子さんによる考案、和歌山の食材を取…
  3. リビング和歌山2025年12月13日号「進化した往年の玩具、コレクションの極み 大人が夢中!「キダルトトイ」の世界」
     ちまたのおもちゃ屋さんはクリスマス商戦でかき入れ時。しかし実は今、“玩具市場”をけん引しているの…
  4. リビング和歌山2025年12月6日号「和歌山市内の5つの社寺を参拝 御朱印にときめく小旅へ」
     和歌山市内の5社寺を訪れて御朱印を集める「紀州神仏霊場巡り」が来年4月末まで行われています。全て…
  5. リビング和歌山2025年11月29日号「新たな視点で魅力を発掘し、情報を発信 岩出市地域おこし協力隊着任」
     JR岩出駅前に観光案内所の整備を進めている岩出市。市が初めて募集した地域おこし協力隊も着任し、“…
リビングカルチャー倶楽部
夢いっぱい保育園

お知らせ

  1. 2025/12/25

    2025年年末年始号
  2. 2025/12/18

    2025年12月20日号
  3. 2025/12/11

    2025年12月13日号
  4. 2025/12/4

    2025年12月6日号
  5. 2025/11/27

    2025年11月29日号
一覧

アーカイブ一覧

ページ上部へ戻る