治療の最前線! 専門医に聞くvol.38
スマートウォッチで心電図を記録
不整脈診療の手掛かりに
- 2026/9/25
- みんなの健康
- 治療の最前線! 専門医に聞く
スマートフォンと連携して使える〝スマートウォッチ〟。時計としての用途に加え、近年は日々の健康管理や医療の分野でも活用されています。当院では今年7月、循環器内科に「アップルウォッチ・スマートウォッチ外来」が新設されました。
循環器内科を受診する人の中には、「急に胸がドキドキする」といった動悸(どうき)を訴える人もいます。動悸の原因の一つとして考えられるのが不整脈。しかし、受診時には症状が治まっていることもあり、心電図検査をしても異常を捉えられない場合があります。
そんなときに役立つのがスマートウォッチ。アップルやグーグルなどの製品の中には心電図機能を備え、その機能が医療機器として承認されているものもあります。動悸を感じた時、手首に着けたスマートウォッチの側面に反対の手の指を触れることで、一般的な心電図検査の「Ⅰ誘導」に近い波形を記録できます。症状が出ている時の波形を残しておけるので、医師がデータを確認でき、診断の手掛かりに。自覚症状がない場合でも、心拍の乱れなどを検知して知らせる機種もあります。
他にも、睡眠時無呼吸症候群の可能性を知らせたり、血圧を測定したりするなど、健康管理に役立つ機能はさまざま。日々の記録が、異変に気付くきっかけや受診時の参考にもなります。
スマートウォッチで受診を勧める通知が出た場合や、気になる症状があれば医師に相談を。当院の「アップルウォッチ・スマートウォッチ外来」は、紹介状がなくても受診でき、心電図データを医師と共有できます。
(済生会和歌山病院 循環器内科・尾鼻正弘)

尾鼻正弘医師
関連キーワード










