―夏~秋、各地に被害をもたらす台風。どこでどんな風に発生するの?
 台風とは日本の南、赤道付近(熱帯地域)で発生する「熱帯低気圧」のことです。赤道では強い日差しで海水が蒸発し、上昇気流ができます。上昇気流が強まると、周りの空気が渦を巻き込みながら集まってきます。渦が大きくなると熱帯低気圧になり、最大風速が秒速17㍍以上になると「台風」と呼ばれます。

―台風によって進み方が異なりますよね。
 台風の進路は高気圧の位置で決まります。

―高気圧ですか?
 台風は高気圧があるとその縁を回るように移動。発生時は東風に流されて西に進みますが、日本海から秋の高気圧が張り出してくる夏~秋は、太平洋の夏の高気圧との間をぬって、北や北東に向きを変えて日本に接近、上陸することが多くなります。

―和歌山県がよく台風の通り道になるのは?
 夏~秋、和歌山県は夏の高気圧の縁に位置することが多いからですよ。

―なるほど。台風が消えるのはどんなとき。
 台風は消えませんよ!最大風速が17m未満になると熱帯低気圧に戻り、台風に寒気の影響が加わると温帯低気圧なります。台風ではなくなっても、強い風や強い雨になることがあるので油断しないでくださいね。

―ところで南極で台風は?
 海水が凍っているので台風はできません。でも、秒速30mもの吹雪「ブリザード」は起こります。視界は1mもなく、外出するときは2人1組で建物の間に張ったロープをつたって移動。外出禁止のときもあります。

―安全が第一、ですね。
 そう。台風が近付く予測があれば早めの対策を !

回答者
田中省吾さん
和歌山地方気象台の技官で、日本南極地域観測隊の元隊員

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