なりっちの0歳パパを育てよう「プレゼントはどうしますか?」

プレゼントはどうしますか?

幼い日、イブの夜が楽しみで仕方がありませんでした。父が枕元にそっとプレゼントを置いてくれていたからです。目覚めたときのうれしさとリボンをほどくワクワク感を、今も覚えています。「今夜こそサンタの正体を」と思うのに、毎年眠ってしまい、サンタが誰かを知ったのは随分後になってからでした。

ところが亭主、「うちは、クリスマスプレゼントなんてもらったことがない」と言うのです。よくよく聞いてみると、記念日やイベント事は一切しない家庭でした。お誕生日のお祝いもなし。欲しいものは必要なときに必要な物を買ってもらっていたと。それは、クリスマスとお正月と誕生日が近いせいでもあり、お正月に力が注がれていたからだろうとのことでした。

自分の育った環境や育ててくれた親の方針を否定するのはなかなか難しく、問題がなければたいていの人は、「自分がしてもらったことをわが子にもしてあげたい」「同じように育てたい」と思うようです。


〝ええとこ取り〞して作る
「うち」のルール

 例えば、私の育った家では「食べ物を残すな」が鉄則でしたが、亭主は「無理して食べなくてもよい」という家庭で育ちました。「もったいないから残すな」も、「無理して食べてもおいしくない」もしつけとしてよく分かりますし、私たちは今もその価値観のまま生きています。しかし問題は、その二人が子どもを持ったとき、どうしつけるか…です。母親は「残してはいけません」と言うのに、父親は「無理して食べるな」と言うので、子どもは困惑していました。どちらのルールを採用するか、全く別のルールを作るか。「うち」の統一見解が必要です。

 「娘への誕生日プレゼントが試供品だった」と女友達が憤慨しています。送り主であるおばあちゃんは、「息子のときもそうだった」と平然としているそうです。「クリスマスが思いやられる」との嘆きを聞きながら、なぜ旦那さんは不満を言わなかったのだろうと、不思議でした。

名前なりきよ ようこ
プロフィル絵本編集者として勤務後、渡欧。帰国後フリーに。保育所や小学校で読み聞かせを25年以上続けている。絵本creation(編集プロダクション)代表

子育て・教育

関連キーワード

 

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

おすすめ記事

  1. リビング和歌山2025年12月6日号「和歌山市内の5つの社寺を参拝 御朱印にときめく小旅へ」
     和歌山市内の5社寺を訪れて御朱印を集める「紀州神仏霊場巡り」が来年4月末まで行われています。全て…
  2. リビング和歌山2025年11月29日号「新たな視点で魅力を発掘し、情報を発信 岩出市地域おこし協力隊着任」
     JR岩出駅前に観光案内所の整備を進めている岩出市。市が初めて募集した地域おこし協力隊も着任し、“…
  3. リビング和歌山2025年11月22日号「昨年よりさらに進化!冬の街を彩る130万の光 KEYAKI Light Parade」
     今年も、けやき大通りがキラキラとした光と笑顔に包まれる季節がやってきます。今年で3年目となる冬の…
  4. リビング和歌山2025年11月15日号「和歌山県の手仕事を訪ねて丈夫で温かみのある風合い手すき和紙の伝統をつなぐ」
     書や工芸、日用品など、暮らしの中で、広く親しまれてきた「和紙」。植物・コウゾと、その繊維を均一に…
  5. リビング和歌山2025年11月8日号「「もしもノート」を活用して 始めてみよう“人生会議”」
     11月30日は、「人生会議の日」。厚生労働省により定められたものですが、“人生会議”って何? 今…
リビングカルチャー倶楽部
夢いっぱい保育園

お知らせ

  1. 2025/12/4

    2025年12月6日号
  2. 2025/11/27

    2025年11月29日号
  3. 2025/11/20

    2025年11月22日号
  4. 2025/11/13

    2025年11月15日号
  5. 2025/11/6

    2025年11月8日号
一覧

アーカイブ一覧

ページ上部へ戻る