お手伝いとお母さんの「ありがとう」が 子どもの思いやりを育む

 子どもに「お手伝いする~!」と騒がれて困った経験のあるお母さんは多いでしょう。時間がないときに限って言う、どう考えても難しすぎることをやりたがるなど、お母さんからすると「また今度ね」と言いたくなるのはもっともです。3~4歳くらいで「お手伝いする!」がグッと増える時期があります。この時期に思い切りお手伝いをしてもらうと、人の気持ちを考えて行動できるようになります。お手伝いは生活スキルを高めるだけではなく、思いやりを育てるチャンスなのです。
 子どもの思いやりの芽を育てるには、まずは本人がやりたいと言った時にできるだけお手伝いをさせること。そして大事なのが、その都度「ありがとう」と感謝の言葉を伝えることです。何かを特別にお願いしたときだけではなく、食事のときに箸を並べる、朝カーテンを開けるなど、毎日の習慣になっていることでも同じです。「やって当然」ではなく、ぜひ毎回「ありがとう」と伝えてください。子どもはお母さんの役に立てたという喜びを感じることができ、その積み重ねが経験としてストックされます。すると、前頭葉が発達し始めて人の立場を想像できるようになる5歳頃に、自ら人に優しくする行動が取れるようになります。
 お手伝いをしてもらったら、お母さんは積極的に「ありがとう」と伝えて人の役に立つ喜びを経験させてあげましょう。きっと思いやりにあふれる、自然に人に親切にできる優しい子に育つでしょう。

著者

むらたますみ
キッズコーチングマネジャー

監修竹内エリカ
幼児教育者、日本キッズコーチング協会理事長

子育て・教育

関連キーワード

 

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

おすすめ記事

  1. リビング和歌山10月5日号「スーパーのおさかな惣菜総選挙」
     第3弾まで企画した「スーパーの惣菜総選挙」が復活。今年の「さかなをたべよう!」キャンペーンにちなん…
  2. リビング和歌山9月28日号「10月1日はコーヒーの日 “ホット”ひといき、至福の一杯」
    秋の訪れとともに、ホットコーヒーが恋しい季節になってきました。10月1日は「コーヒーの日」。今号は…
  3. リビング和歌山9月21日号「和歌の浦誕生1300年 この秋、新たな祭りが開催」
    1300年という長い歴史の中で、歌い継がれる日本遺産・和歌の浦。和歌の聖地としてその魅力と誇りを再…
  4. リビング和歌山9月14日号「3姉妹のママ×タレントのパワーの源は?仕事も育児も全力投球するため “自分ファースト”の気持ちを大切に」
     9月25日は「主婦休みの日」。毎日頑張る皆さんにとって、自分をねぎらい、リフレッシュする時間はと…
  5. リビング和歌山9月7日号「ワークスタイル -これからの“働く”を考える- 暮らしの笑顔を運んでいます」
    男社会ともいわれていたトラック物流業界。法律の改正による労働時間の制限に加え、運転手不足などが社会…
リビングカルチャー倶楽部
夢いっぱい保育園

お知らせ

  1. 2024/10/3

    2024年10月5日号
  2. 2024/9/26

    2024年9月28日号
  3. 2024/9/19

    2024年9月21日号
  4. 2024/9/12

    2024年9月14日号
  5. 2024/9/5

    2024年9月7日号
一覧

アーカイブ一覧

ページ上部へ戻る