和歌山で誕生したスチールパンの楽団
「キノクニPANオンガクタイこだま」
発足から約1年半で、初めてのホールコンサートを実現

演奏している楽しさが伝わる楽団に

中南米が発祥の地とされ、ドラム缶から作られた打楽器“スチールパン”。ゴムを巻き付けたバチでへこませたドラム缶の底をたたくと音が響き、ドラム缶のイメージとは違った透明感ある音色が特徴。たたく場所により異なる音階を奏で、音域により長さが異なるドラム缶を複数組み合わせて演奏します。

和歌山県植物公園緑花センターで練習する楽団のメンバーたち

和歌山県植物公園緑花センターで練習する楽団のメンバーたち

2022年11月に発足した「キノクニPANオンガクタイこだま」は、スチールパンのオーケストラ。大阪府岸和田市から紀美野町に移住した打楽器奏者の山下ジュンさんと川端よしえさんが、スチールパンを知ってもらおうと、和歌山県植物公園緑花センター(岩出市東坂本)で体験会を実施。その参加者たちにより結成された楽団で、山下さんと川端さんが指導し、月1~2回の練習を重ねてきました。現在、メンバーは15人ほど。高校生から年配者まで幅広い年代で職業もさまざま、和歌山市や岩出市など、主に紀北エリアに住む人たちで構成されています。

ほとんどがスチールパン初心者で始まった同楽団が、4月28日(日)に初めてのホールコンサートを実現。すでにチケットが完売し、和歌山県民文化会館の小ホールを満席にして、ホールコンサートデビューを飾ります。

メンバーの一人、東山智恵さん(和歌山市)は吹奏楽経験者。「打楽器を担当していましたが、スチールパンの音色は、これまで聞いたことがない独特なやさしい音と響き」と、その魅力を話します。小泉奈美さん(岩出市)は、楽器は未経験ながら楽団に参加。「たたけば音が出て、シンプルだから初心者でも始めやすかった。メンバー一人一人のたたく音が違って、みんなの音が重なって曲になるのが、とても楽しい。そんな思いを、演奏を通して聞いている人たちに伝えたい」と話します。

スチールパンを体験できる教室が、県植物公園緑花センターで毎月実施(定員あり、参加費必要)。

教室について0736(62)4029和歌山県植物公園緑花センター
楽団について080(9809)2020いりこ工作舎

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