和歌山バーテンダー物語 vol.04

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ビルの階段を下り、ずっしりとしたドアを開ける。コンクリート打ちっぱなしの店であるが、どこか温かい。木目の整った木のカウンターの向こうに、バーテンダー暦15年、店を始めて11年の坂垣内さんがいる。和歌山生まれの和歌山育ち。元はトラックの運転手だったそうだ。

「意外ですね。何でまた?」「もともとサービス業も好きだったので」のあと、少し照れながら、「トム・クルーズのカクテルを見て」と照れくさそうに付け加えた。はにかんだ表情がいい。

いちごのカクテル

いちごのカクテル

「広いですね」「上のフロアを含めれば、26人入ります」「大変でしょう」「うちは料理もあるので開店前の仕込みの方が」と、少し神妙な面持ちになり「結局、人と人をつなぐ仕事が好きなんです」と答えた。苦労話でも聞けるのかなと思ったが、すぐ、はにかんだ表情に戻る。

バーテンダーは、お酒を作る技術や経験、お客さんに対する接客術はもちろん必要。でも、自分自身が何かを持たないと、やれない職種だと思う。その何かとは、お客さんの見えない部分でどれだけ苦労するか。しかも、その苦労はいっさい出さず、笑顔でお客さんに接する。

BARの価値は、カウンターの向こうに立つバーテンダーによって決まると言っていい。話しても、話さなくても、そこに立っているだけで、ほっとするバーテンダー。まさしく坂垣内さんだと思う。カウンター越しに彼を横目で眺めながらグラスを傾けるのは、ステキな夜の過ごし方。さらに、食も満たすBARとくれば、ますます好きにならずにいられない。

(次回は2月14日号に掲載)

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住所和歌山市西仲間町2ノ4ノ8 AAビルB1階
電話番号073(433)2499
営業時間午後6時~翌2時
休日月曜

大人リビング

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